くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「やがて、警官は微睡る」日明恩

2014-06-08 15:54:26 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 多分、今が人生でいちばん忙しい気がします。
 今日も雨の中、地区の陸上練習会に行き、終わってからテスト問題づくりのために学校へ。頑張りましたが、市立図書館に返す本の片づけを忘れていました。
 来週はPTAバレーなので、その準備も。
 でも、そんな中でも三日かけて読んだのが、日明恩「やがて、警官は微睡る」(双葉社)。
 武骨な武本と、相棒の塩崎。塩崎の兄が作ってくれる弁当ネタが好きだったんですが、さすがにもう塩崎の光背効果は少なくなっていました。
 それにしても、武本はもう四十目前ですか! そこで見合いをすることになって、待ち合わせたホテルが大惨事に。
 このホテル、二十階が特別室になっていて、ある会合がもたれていました。そこに現れたのは、双子の少年。しかも外国人です。彼らは残虐的な人格障害があり、自分たちの両親と近所の赤ちゃんを殺害。戸籍上ではもう存在しないことになっています。
 ホテルの従業員として潜入した男たちが、会合で受け渡された品物を奪って元締めのもとへ送れば、仕事は終わるはずだったのですが……。
 結構スプラッタでしたし、なんともやりきれない気持ちになることもありましたが、武本の鉄人ぶりにただただ圧倒されます。
 塩崎とのやりとりや、同僚たちの変化も読み応えがありました。チョコレートバーを無性に食べたい……。
 それにしても、このホテル、開業して間もないのに、もうかなり破壊されて忌まわしい場所になってしまいますたよね。営業できるのかどうか、気になったのは、わたしだけでしょうか。