『維新ぎらい』(大石あきこ著 講談社)の新刊を手にし、むかし、総評(今の連合よりも強い労働組合の全国組織)の議長だった太田薫が『ケンカのやり方』という本を出していたのを思い出した。
威勢の良い進軍ラッパから「太田ラッパ」といわれたガラガラ声の太田薫さん=写真。
革新野党は時にケンカすることが必要なのだ。やみ雲にかみつくのでなくそこのは理と、正義があることは当然のことですが、ここ一番、ケンカすべき時にスルーをしてしまうとポポロ(人々)の支持を逃してしまうことになる。
いま労働組合はストライキ(ケンカ)をしなくなった。労組指導者が与党にすり寄っても誰も阻止せず意見も言わない。野党政治家からも効果的な攻撃的発言(ケンカ)が聞かれない。むかし「国会の爆弾男」といわれた社会党代議士、楢崎弥之助のような。
これはある意味、日本が成熟した社会、大人化したといことなのだろうか。
『維新ぎらい』の帯には、「素人集団でも悪政は止められる!仮想敵をつくって対立を煽る。維新と橋下徹氏の圧力に、私が抗う理由」とある。
国会も本気でケンカしなくなっているこの時代に大石あきこのような議員がいてよい。
本書の中で「大阪府構想」や「二重行政の解消」などに触れている。
「大阪府立図書館と大阪市立図書館は、無駄なのだろうか?隣り合わせに建っているわけではなく豊かな都市、規模の大きな都市になれば、それを減らしたら豊かになるというのは逆の発想です。」
大阪には信用保証協会が2つあった。これが二重行政の象徴的な存在としてやり玉にあがる。2014年に一つに合併。それにより職員数は減少、一方で中小零細企業の衰退が著しいのに、地域経済状況でのサービスは低下。それ以外にも、スクールカウンセラー、障がい者歯科診療センター、病院、水道、高校などが二重行政のムダのイメージにされた、という。
大石あきこの名前を知ったのは2年前、当時れいわ新選組の有力メンバーの一人、大西つねき(元JPモルガン銀行ディーラー)が除籍処分になった時だ。トリアージ(選別治療)の死生観が問題視された。大西つねきに対して批判の先ぽうを切ったのが、大石あきこだった。私は除籍処分に至る前に内部で調整することはできなかったのかと思い彼女に対しての印象は良くなかった。
本書では、そのことには触れられてはいませんが大石あきこは、まっすぐで頑固なほど筋を通す、いわば「ケンカ人」だと改めて見直し評価すことができた。このくらい元気でストレートな威勢の良い政治家が今、この国には必要だろう。
大石あきこやれいわ新選組には、ケンカする野党精神が失われていない。放たれた矢を受け止めて、それを打ち返すパワーがあってよい。これこそ太田薫伝来の“ケンカ(ストライキ)魂”だ。
草葉の陰で、さぞ太田薫さんも目をこすって大石あきこの動向に注目しているのではないでしょうか。
威勢の良い進軍ラッパから「太田ラッパ」といわれたガラガラ声の太田薫さん=写真。
革新野党は時にケンカすることが必要なのだ。やみ雲にかみつくのでなくそこのは理と、正義があることは当然のことですが、ここ一番、ケンカすべき時にスルーをしてしまうとポポロ(人々)の支持を逃してしまうことになる。
いま労働組合はストライキ(ケンカ)をしなくなった。労組指導者が与党にすり寄っても誰も阻止せず意見も言わない。野党政治家からも効果的な攻撃的発言(ケンカ)が聞かれない。むかし「国会の爆弾男」といわれた社会党代議士、楢崎弥之助のような。
これはある意味、日本が成熟した社会、大人化したといことなのだろうか。
『維新ぎらい』の帯には、「素人集団でも悪政は止められる!仮想敵をつくって対立を煽る。維新と橋下徹氏の圧力に、私が抗う理由」とある。
国会も本気でケンカしなくなっているこの時代に大石あきこのような議員がいてよい。
本書の中で「大阪府構想」や「二重行政の解消」などに触れている。
「大阪府立図書館と大阪市立図書館は、無駄なのだろうか?隣り合わせに建っているわけではなく豊かな都市、規模の大きな都市になれば、それを減らしたら豊かになるというのは逆の発想です。」
大阪には信用保証協会が2つあった。これが二重行政の象徴的な存在としてやり玉にあがる。2014年に一つに合併。それにより職員数は減少、一方で中小零細企業の衰退が著しいのに、地域経済状況でのサービスは低下。それ以外にも、スクールカウンセラー、障がい者歯科診療センター、病院、水道、高校などが二重行政のムダのイメージにされた、という。
大石あきこの名前を知ったのは2年前、当時れいわ新選組の有力メンバーの一人、大西つねき(元JPモルガン銀行ディーラー)が除籍処分になった時だ。トリアージ(選別治療)の死生観が問題視された。大西つねきに対して批判の先ぽうを切ったのが、大石あきこだった。私は除籍処分に至る前に内部で調整することはできなかったのかと思い彼女に対しての印象は良くなかった。
本書では、そのことには触れられてはいませんが大石あきこは、まっすぐで頑固なほど筋を通す、いわば「ケンカ人」だと改めて見直し評価すことができた。このくらい元気でストレートな威勢の良い政治家が今、この国には必要だろう。
大石あきこやれいわ新選組には、ケンカする野党精神が失われていない。放たれた矢を受け止めて、それを打ち返すパワーがあってよい。これこそ太田薫伝来の“ケンカ(ストライキ)魂”だ。
草葉の陰で、さぞ太田薫さんも目をこすって大石あきこの動向に注目しているのではないでしょうか。
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