ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

「七人の侍」で考えました・・

2009年04月21日 | 映画・芸能
念願の「七人の侍」をみました。
図書館の「黒澤明映画会」で偶然にも。

上映時間207分、約3時間の長作。
1954年の作品、というと終戦10年後の制作だ。
三船敏郎の扮する野武士、菊千代がけっこう
滑稽な演技をするのが意外だった。
七人の侍たちが、竹槍程度の貧相な武器しか
持ち合わせない農民達の微力をしっかり組織的に
まとめて厳しく指導して行く。
観客は、きっと戦争体験の醒めやらない時代に、
旧日本軍のことを思い出しながら見た人も多かった
のではないかと思われます。
さすが痛快な名作映画です。

ふと、ひるがえって今の政局を想い比べてみました。

強固な自民党・官僚政権を交代させるには、その内部
事情に精通した小沢一郎氏のような戦いに長けた正規
の兵法や、裏を熟知する七人の侍のような“傭兵”的な
政治家が今の民主党にはどうしても欠かせない。

正義感に燃えた若い百姓、利吉のような指導者だけでは
残念ながら不十分なのではないだろうか。
ただ、肝心の農民達の支持がおぼつかなくなった今は、
ここはさっぱり一歩、自ら退くのが良策かと。。

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