ポポロ通信舎

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第二外国語群にエスペラントを

2017年06月09日 | エスペラント

大学における第2外国語教育の意義とこれからの展開と題して、6人の大学関係者による座談会の模様が『大学時報』2017年5月号(日本私立大学連盟発行・非売品)に載っています。

かつては大学に入ったら第2外国語は必修だった。しかし最近では大学教育の大衆化、厳しく言うなら「レベル低下」でそこまで学生に要求できなくなっているという。

英国の小学校では、1年でフランス語、2年でイタリア語を学ぶところもある。フランスでは第3外国語まで教える中学校まであるとの報告も。

日本では、私立は別としてふつう大半の公立の中学高校では第2外国語をまなぶ機会はありません。

私大の中では、第2外語がDNAの一部になっているともいわれるのが拓殖大学。同大の前身は1900年桂太郎が設立した台湾協会学校。台湾の発展に寄与する人材づくりを目的とした建学精神が今でも第2外語を10言語から選べるところにあらわれている。アラビア語、パキスタン語、マレーシア語などもある。しかしメジャーどころはドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、コリア語(韓国朝鮮語)のようだ。各大学とも共通しているのは第2外語は選択化にしても、その分、英語教育には特別に力を入れている。

座談会の中でもエスペラント語は一言も出てこなかった。過去、群馬では看護学校でエスペラント語の講座があったこともある。エスペラントはネイティブがいないので専門の外国人を無理に起用することは無い。それだけに簡単に講座として設けられると思うのだが・・コンピュータの世界、たとえばウィキペディアのように新語の採用・解説など「国際共通語」をみんなで創りあげ発展させて行くことも可能なのではないだろうか・・。

北一輝のエスペラントへの想い

二・二六事件の理論的指導者と言われている北一輝は「国民教育の権利」として、「英語を廃して国際語(エスペラント)を第二国語とす」とまで大胆に提言しエスペラントの意義を強調していた。(「日本改造法案大綱」から)
北一輝が現れたなら、今の日本の語学教育をどのように見るだろうか、座談会に入っていただき、ぜひそのご意見を拝聴したいものです。

日本改造法案大綱 (中公文庫)
北 一輝
中央公論新社

 

写真はザメンホフ(ポーランドの眼科医、国際語エスペラントの考案者1859-1917)

英語じゃなくて、エスペラント語

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