ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

なぜに行く、海自中東へ

2020年01月10日 | Weblog
米国とイランが武力抗争を始めての年明けとなってしまった。
イランの報復攻撃に対して米国が慎重になったからと言ってこれですべてが収束するようなわけではない。

そのような折も折、日本政府は海上自衛隊を閣議決定のみで中東に派遣する。活動期間は今年12月まで約1年間、けっこう長い。護衛艦と哨戒機2機など隊員260人規模。目的は船舶の安全に向けての情報収集、調査研究が名目なので国会の承認は要らないそうだ。
調査目的が理由と聞くと以前、捕鯨でも同じようなことがあった覚えがありますが、海自の派遣とは分けがちがいますね。民間の漁業者と軍服を着た人とでは、その意味合いはまったく異なります。

日本船を守るための「調査研究」って?

相手が海賊の場合は国連海洋法条約に基づき日本の警察権で十分に行使できるという。だが相手が国家であるならば簡単には追い払うことはできない。そのことは「調査研究」するまでもない事だし、仮に調査研究でその勢力を特定できたとしても、それを武力でもって解決するということありえないし、もしそうなれば日本の国是(憲法)に抵触する。

防衛大学校生の卒業論文の作成ならいざ知らず「調査研究」というのは、どうもよくわからない。本当のねらいは調査内容そのものよりも自衛隊をどこまで進めることができるかという「許容範囲の拡大」が本当の目的なのではないだろうか。調査研究リポートもたぶん黒塗りだろう。

大義の見えない派遣に1年間も、当の自衛官たちの中にも当惑している人が少なからずいるのではと察します。世界に誇るべき憲法を有しながら、なんとも困った流れですな。



コーリン・ラベットでヒットした『帰らぬ少年兵』(Just Freckled Face Soldier) を弘田三枝子がカバーしていたとは知りませんでした。訳詞もいいですね♪


弘田三枝子 帰らぬ少年兵 1967 / Freckle Faced Soldier
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