この冬、SNSの友だちが2人逝きました。
お二人ともプロフィールはそのまま、亡くなる前までアクティヴなアーティクルがあり他界された気がいたしません。仲間からの弔文メッセージは今も寄せれています。
そこで「デジタル遺品」について考えてみました。
『デジタル遺品が危ない』(萩原栄幸著 ポプラ社)を読み「終活カウンセラー協会」という社団法人があることを知りました。
そこでは検定練習問題がありましたので一部を紹介します。
「終活」という言葉はいつできた?
×回答:2011年 正解:2009年
遺言は法律上何歳から認められている?
〇回答:15歳 正解:15歳
私の全問での得点は50点、約半分の正解率でした。
FX(外国為替)取引や投資ものをネットで行っている人は、要注意。遺族に突然負債がふりかかって迷惑することもあるといいます。
故人がネットオークションなどで商品を販売していて、買い手が付いた時には出品者がこの世にいない状態では品物が届かなくてクレーム騒ぎにもなります。
ブログやSNSを無料で利用している場合は、遺族にはなんの影響もないでしょう。FaceBookでは「追悼アカウント」があり、死後もアカウント(登録情報)はそのままで本人氏名の前に、肩書きのような感じで「追悼」の文字が付加されます。
ネットを利用している限り個人はその情報をふんだんに提供しています。発信者も受信者も。受信者といえども閲覧履歴は残り、一つクリックした時点でその人の「足跡」は消えない。やっかいなことに人には他者から認められたい「承認要求」がありますね。思想や感情を顕示、表現することで、共感を得ることができそれが励みにもなっています。「遺品」についてもネットユーザーの宿命と覚悟して対処するしかありません。
パスワードは、パソコン上に残しておくのはまずい。紙に書いて保管する。「終末ノート」にまとめて書き残しておこう。特に有料会員になっているものは、遺族が解約手続き等で困らないように記録しておきたい。
パソコン、スマホ、タブレットもロックがかかっているものは暗証番号をノートに記しておく。
メールや写真などは消えてしまってもなにも差し支えないでしょう。ブログは残しておいてもらいたい気もしますが、これとて全部消去されても文句はいえないですね。
デジタル遺品は、ドライにクールに対処していただくのがよいです。デジタル遺品も「火葬」です。最期の「炎上」でおしまいです。
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
きょうの一曲は10ccの「I'm not in love」
10cc(テンシーシー)は70年代に英国で結成。バンド名は「精液」との説もありますが実のところはわからない。私は「涙の量」だと思いたい。
「デジタル遺品」が危ない (ポプラ新書) | |
萩原栄幸 著 | |
ポプラ社 |
10cc - I'm not in love (complete version) (video/audio edited & restored) HQ/HD