新春の読書、第一冊目は『日本人が知っておくべき「慰安婦」の真実』（SAPIO編集部）です。
慰安婦問題を作りだしたのは日本のマスコミと左派集団。捏造の出発は1983年発行『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』（三一書房・吉田清治著）からだという。元日本兵の著者、吉田清治の体験談にもとずくこの本は内外に大きな波紋を呼んで誤報と化していった。事の真相を確かめるために済州島で韓国紙『済州新聞』の女性記者が現地取材を行った。しかしそのような事実はなかったと住民たちが証言。事実を追及された著者は1996年に「創作」(作り話）であったことを認めてたが、この書はすでに海外にも翻訳され拡散されてしまった・・。
従軍慰安婦は英語では「sex slave」（性奴隷）と訳される。慰安婦問題の対応では３つの派に分かれる。（１）必要悪派（２）フエミニズム派（３）反体制派・・
私たち戦後の第一世代は、近現代史の知識が圧倒的に不足している。日本史は最も大切な近現代を学ぶ前に3学期が終わってしまっていた。このことは善悪を判断する以前に十分な知識を得ないまま諸問題に対して感覚的に判断しなければならないようなところがあった。本書は当時の社会通念をベースに、公にされなかった資料に基づき真実へ迫ろうと各筆者の熱い思いが伝わってくる。いわゆる左派集団や日本マスコミは政府への攻撃材料として、このことを取り上げ報道した。が結果、それが単に自国政府批判に留まらず海外からの反日攻撃に逆利用されてしまっていることの重大さを知らなければならない。
知らないことがまだまだたくさんあります。立場を替えれば見方も考えも変わる。それだけに知識を吸収するうえで読書は欠かせません。今年もこの広場に随時、読後感をご報告いたします。
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日本人が知っておくべき「慰安婦」の真実 (ポスト・サピオムック) |
| SAPIO編集部・編 | |
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小学館 |
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