魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

テンジクスズメダイ

2012年10月18日 22時45分19秒 | 魚介類飼育(海水)

 

 
この間の三重採集では、テンジクスズメダイAbudefduf bengalensis (Bloch)も採集できました。

 
テンジクスズメダイはとてもすばしっこく、水槽内ではなかなかまともな写真が撮影できません。他の魚でいえば、アブラヤッコ属の小型ヤッコ (キンチャクダイ科) のような動きをします。これを採集したときは、ロクセンスズメダイの幼魚の群れに、1匹だけ混じっていました。
 
 
餌の藻類をつついて食べたり、岩孔の中から出てきたり、とても面白い泳ぎ方をするスズメダイです。藻類をつつくのですが、あまり積極的にこけ取りをしてくれるわけではありません。むしろ人工の配合飼料のほうをよく食べています。テンジクスズメダイはオヤビッチャ属の魚です。英名はベンガルサージャント。学名も英名も「ベンガル」ですが、これは本種の模式標本の産地がベンガル湾であることにちなむようです。
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フィリピン魚81.アオスジエビス

2012年10月17日 21時19分57秒 | 魚紹介


今日のフィリピン魚は、イットウダイ科イットウダイ属のアオスジエビスSargocentron tiere (Cuvier)です。
 

そういえばフィリピン魚のコーナーで、イットウダイ属魚類の登場は初めてでした。イットウダイ属の魚は、前鰓蓋隅角部に強くて長い棘があり、背鰭棘条部の最後の棘は後ろから2番目の棘と第1軟条の中間またはそれに近いところにあるのが特徴とされます。フィリピンには大体13種類ほどが生息していると思われます。

 
 
和名の「アオスジ」は、体側の縦帯にちなむのでしょう。しかし、他のイットウダイ属の魚、たとえばニジエビス、アヤメエビスなどと比べてあまり目立ちません。色も、白っぽくなく、和名のとおり、なんだか青というか、灰色っぽいような・・・。
 
 
 
アオスジエビスは全長30cmをこえ、この仲間では比較的大型になる種類です。日本では琉球列島に分布し、小笠原にも生息しています。Fishbaseでは、兄島で撮影された写真が掲載されています。海外では、東アフリカのインド洋からハワイまでの非常に広い範囲に分布します。
 
イットウダイ属の大型種は食用としての価値もありますが、前鰓蓋の棘には毒があるといわれており、取り扱いには注意が必要です。
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リセット

2012年10月16日 20時52分20秒 | 魚介類採集(海水)
 
 
昨日、2段になっている水槽のリセットを行いました。下はサンゴ水槽でまだリセットはしないのですが、上段水槽は砂の状態がわるくなり、砂を全部出して新しい砂に変えました。
 
上段水槽のよく泳ぐハゼたち。サツキハゼParioglossus dotui Tomiyama、クロユリハゼPtereleotris evides (Jordan and Hubbs)、アオギハゼTrimma tevegae Cohen and Davis、シコンハタタテハゼNemateleotris helfrichi Randall and Allenの4種類。このほか、ミナミイソハゼとイレズミハゼの其々ペアがいますが、このほかに新しいハゼを1匹追加しました。
 
 
 
 
クビアカハゼAmblyeleotris wheeleri (Polunin and Lubbock)です。クビアカハゼは、サンゴ礁域の砂地、やや浅い場所に多く生息する小型のダテハゼ属魚類です。赤い横帯にメタリックな斑点がありとても美しい種類。
 
 
ダテハゼ属の種類なので、やはりテッポウエビと共生しています。赤と白の模様が美しいコトブキテッポウエビを入れていますが、別の種類と共生することが多いよう。餌はよく食べます。
 
 
下の段のサンゴ水槽には天然海水アイソルト (ツルケンナイトのビンゴゲーム景品) を入れています。このサンゴ水槽はハゼ水槽と直結しています。天然海水はサンゴにいい効果があるでしょうが、魚、甲殻類にも何か効果があるはず。楽しみです。
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暇つぶし

2012年10月15日 20時32分37秒 | 携帯版


名古屋といえば、ひつまぶしですよね。ラパスから徒歩1分。美味しかった。

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イトマンクロユリハゼが増えた

2012年10月14日 20時34分41秒 | 魚介類飼育(海水)

 
イトマンクロユリハゼ Ptereleotris microlepis (Bleeker)は、クロユリハゼ科・クロユリハゼ属の仲間で、薄い青色で派手な魚ではないのですが、美しい色をしており、私の大好きな遊泳性ハゼです。

 
タイトルの中に「増えた」とありますが、水槽内で繁殖に成功したわけではありません。ハゼの仲間の初期飼育は非常に難しく、ワムシなどを与えないと難しいです。イレズミハゼも、毎週のように産卵・孵化を繰り返していますが、ワムシでないと食わないのです。今度、またワムシを購入してチャレンジします。
 
金曜日に「ラパス」で2匹購入、計3匹になりました。餌は水槽に入れてからすぐによく食べるようになりました。今日、肉付きのとてもよいオグロクロユリハゼも入れたのですが、これについてはまた今度。

 
2匹とも最初にいた個体よりも小さめ。小型ヤッコ同士の混泳は、後から入れる個体を大きめにするなどの策をするのですが、この仲間についてはまったく問題なさそうな感じ。最初にいた個体と一緒に悠々と泳いでいます。餌はブラインシュリンプや、コペポーダ、あるいはそのほかの冷凍餌で餌付ける、というわけではなくそのままメガバイトのSで大丈夫です。たまにコペポーダや、イワシのミンチなどもあげています。
 
 
このほか、先週三重で採集してきたロクセンスズメダイAbudefduf sexfasciatus (Lacepède)も、水槽に入れました。かなり小型なのでいじめられないか心配しましたが、やはりそこはスズメダイ科の魚、他の魚にやられはしません。カクレクマノミとも互いに無視しあっています。ただ、キンセンイシモチドット型などにはたまに追いかけられます。でも口に入らないサイズなので大丈夫でしょう。大きくなったら逆に同居の魚が心配になりますが、そうならないうちに別の60cm水槽を立ち上げる予定です。
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