魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

シギウナギ

2012年01月18日 21時30分49秒 | 魚紹介

シギウナギNemichthys scolopaceus Richardsonは独特な姿が特徴の深海性ウナギ目魚類です。

ウナギ目魚類はウナギ亜目(ウナギ、アナゴ、ウツボなど)、フウセンウナギ亜目(ヤバネウナギ、フクロウナギ、オザワタンガクウナギなど)の2亜目に分けられていますが、後者を目に昇格する意見も多くあります。

シギウナギはこの2つの亜目の中では前者、ウナギ亜目の中に含められています。このウナギ亜目の中にもいくつかのグループがあり、ウミヘビやアナゴに近いものとされています。ただウナギ亜目内の分類学的位置や、側系統群の関係などはいくつかの見解が示されています。

シギウナギの口は、私たちがしばしば目にする同亜目魚類のマアナゴやハモなどとは大きく異なった形状をしています。この口で小型甲殻類を主に捕食しています。別の個体の胃の中から多数の甲殻類?が出てきました。

漁法は主に沖合底曳網ですが、普通は食用とはなっていません。このユニークな姿は魚類図鑑などでもよく取り上げられていますが、深海にすむため飼育は困難、水族館でも生きたものはお目にかかれないでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エイラクブカ

2012年01月17日 20時32分54秒 | 魚紹介

愛媛県八幡浜の市場でエイラクブカHemitriakis japanica (Müller and Henle)が水揚げされていました。沖合底曳網により豊後水道南部で漁獲されました。写真に見える大きな「カマ」のようなものは、木箱にひっかけ、運ぶのに便利です。漁師の必需品です。

愛媛県八幡浜では小型のサメは重要食用対象種です。種類は主に白色斑があるホシザメと、白色斑がない2種、このエイラクブカとホシザメの3種が主に流通します。

大型のサメとしてはカスザメ類2種、メジロサメ類、シュモクザメ類などは練り製品の原料としての需要があります。

一方小型のサメは練製品原料というよりも寧ろ郷土料理「フカの湯ざらし」に使われることが多いです。このあたりのサメは特有のアンモニア臭も薄く美味しいものです。

写真のエイラクブカはシロザメに似ていますが、シロザメの歯は鋭くないのに対し本種ではメジロザメのような鋭い歯がならびます。性格は獰猛で小魚や甲殻類を捕食しますが、人を襲うことはありません。小型種で大きくても1mを超える程度です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オヨギイソハゼ

2012年01月16日 19時26分54秒 | 魚介類飼育(海水)

最近メイン水槽のほうを90cm水槽に変更したのは前にお知らせしました。一方その90cm水槽と直結している30cm水槽の中にも新しい魚を入れました。

小型のハゼ科魚類、オヨギイソハゼEviota bifasciata Lachner and Karnellaです。

オヨギイソハゼはイソハゼ属の魚の中では比較的コンスタントに入ってくる種類です。イソハゼの仲間はインド・太平洋の海に60種以上が知られていますがそのほかにも相当量の未記載種が含まれているようです。毎年のように新種が記載されています。

多くはサンゴ礁域の浅海に生息しますが、イソハゼなど温帯性の種は岩礁域の潮溜まりなどに見られ、一部の種は河川の汽水域でも見ることができます。

この仲間はみな小型種でほかの魚に狙われやすいので注意が必要です。以前飼っていた個体はヤドカリやイレズミハゼなどに襲われてしまいました。今回はそれを防ぐため大きめの個体をチョイスしました。餌は配合飼料・プランクトンなどをよく食べますが、大きな餌は食べられません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドクウロコイボダイ

2012年01月15日 20時09分55秒 | 魚紹介

ドクウロコイボダイ科の魚は世界で3種ほどが知られます。日本産は2種。

本種は日本産のもう1種、ドクウロコイボダイTetragonurus cuvieri Rissoのご紹介です。

ドクウロコイボダイとツマリドクウロコイボダイはそっくりですが、背鰭棘の数が16以上と多いことで区別できます。この写真はドクウロコイボダイの背鰭棘。14棘に見えますがあと3つほど短い棘が隠れております。そのほか眼がやや小さいことも同定のポイントとなっています。

この個体もやはりマグロ(メバチ)の胃の中から出てきました。他にもデメエソ科の魚2個体などが出てきています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人との出会いというものは・・・

2012年01月14日 07時06分20秒 | 未分類

えーっと、今朝は早く起きてしまいまして、こうも朝早いうちからブログの更新を行っているというありさまです。本日は弟がセンター試験ということで、休日である土曜日にも関わらず、朝からみんな起きております。

最近はブログに書きたい「いい話題」というのも乏しく、風邪をひいたり、水槽ではつい最近お気に入りのサンゴを死なせてしまいショック・・・。変なコケまで出てくる始末で、本日緊急の水替えをします。

ここでは「誰」とは言いませんが、先日、ある方のブログを本ブログにリンクしました。その方は、女性の方で、色々な魚を食べるのが大好き!という方です。この方と初めてお会いしたのは、2年前の4月。京都にある中央卸売市場にて、大谷さんの鮮魚店(仲卸店)を訪問したときにお会いしたのがきっかけでした。

その後はインターネットのコミュニティサイト(SNSサイト)「mixi」などでもつながりがあり、沖縄へ旅行に行かれた際に珍しいブダイや、シマハタ、ヤシャベラなどを送っていただきました。ヤシャベラは刺身でいただいたのですが、白身で脂ものり大変美味なものでした。その後は、名古屋でもお会いし、魚の頭(耳石用、笑)まで多数いただいてきました。

大谷さんとのお付き合いも、3年ほど前に昭和水産の宮本社長を通じ、お付き合いをさせていただいたのがはじめでした。その後、あることがきっかけで訪問させていただくことになり・・・。同じような趣味や、あるいは魚に対する考えや愛情を持っておられる方は、このような感じで次々につながっていくのだと、私は勝手に考えております。まさしく、「一期一会」・・・。であった皆様や、そのきっかけを作っていただいた皆様に感謝したいです。

昨年も多くの「新しい出会い」がありました。本年も、色々な方との出会いがありますように・・・。

今月中には、伊勢神宮に、初詣に、いくぞ・・・

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする