魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ニザダイ

2024年01月13日 18時53分34秒 | 水中写真

ニザダイ科・ニザダイ属のニザダイ。尾柄部に数個の骨質板があり、本種と容易に同定することができる。ニザダイ科の魚はこのポイントでは種類が豊富であるが、多いのはナガニザやサザナミハギ、シマハギ、クロハギ、ニセカンランハギなどであり、この「ニザダイのなかのニザダイ」である本種はこの場所ではほとんど見たことがない。沖合に浮かんでいる島や根などの場所ではそこそこ見られるのではないかと思う。

ニザダイは成魚では50cmほどになる大型種。そのため食用としても漁獲され、実際に宿毛市の漁港ではほかの魚、例えばカワハギやらイットウダイ科の魚やらと一緒に水揚げされていたところを見たことがある。しかしながら釣りにおいては「磯臭い」として嫌われることがある。本種は海藻や藻類、甲殻類などを食する雑食性の魚で、夏は臭みがあるという。しかししっかり処理すれば美味しくいただける魚である。生息地では小さな群れをつくっているというが、この個体はずっと単独で胸鰭を羽ばたかせながら泳ぎ、ほかの魚の群れには入ろうとはしなかった。

ニザダイ科の魚は日本においても40種以上が知られているが、このニザダイ属の魚は日本にはこの種のみ。海外ではインドネシア、オーストラリアやニュージーランドおよびその周辺海域、アメリカ西岸、西アフリカに合計7種が知られている。

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