魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

アゴハゼ

2022年06月03日 21時53分26秒 | 魚紹介

今日は仕事中に局地的な集中豪雨でびしょ濡れ。

この間磯で出会った魚の一種、アゴハゼと思われるもの。写真には2個体写っているが、いずれも幼魚である。全長1.5cmほどで、このくらいの大きさだとまだ透明感がつよい。黒い点の特徴からアゴハゼと思われる。やがて大きくなると腹部や背中の点は小さくなり、体側に横帯が現れて、我々がよく知るアゴハゼの姿になるのである。

このときはアゴハゼは浅い潮だまりで大群で見られた。一部の個体は、親のように岩に張り付く練習をしていた。しかしそんな大群で見られるアゴハゼも、当然ながらすべての個体が大きくなれるわけではなく、その多くはエビやカニ、ヤドカリ、そしてほかの魚を含めた生き物の餌になってしまう。しかし、岩などに付着された大きな卵を産み、親が卵を保護するハゼ類は生き残る確率が少なくともタイやアジなどのそれよりも高いようである。しかしこの方法には欠点もある。あまり広い範囲に分散できないことが多いのだ。アゴハゼの分布域はその中では広いほうで北海道~九州、朝鮮半島などで姿を見ることができる。ただし、琉球列島にはいない。琉球列島ではアゴハゼのかわりにクモハゼなどが、磯遊びのよき友になってくれる。

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