魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヒライソガニ

2022年06月17日 21時36分14秒 | 甲殻類(昆虫等をのぞく)

先月千葉県の潮だまりで採集した小型のカニ。おそらくイワガニ科のヒライソガニと思われる種類。ヒライソガニはイワガニやイソガニに似ているが、その名前の通りで扁平な体をしている。色彩は変異が非常に多く、写真のような色彩から、白黒のまだら模様の個体まで色々と見られた。

上の写真の個体よりは色彩が明瞭な個体。イワガニ科のカニは潮だまりではイソガニ、イワガニなど、本来はもっといろいろ見られるのだが、なぜかここではヒライソガニのみが見られた(このほかにはオウギガニ類などが見られたが、お持ち帰りはしていない)。この個体は持ち帰らなかったが、もう少し小さいのを何個体かお持ち帰りし、クモウツボに与えた。

なおクモウツボを含む、アラシウツボ属の魚はカニの仲間が大好物である。シマアラシウツボの胃の中からもカニが出てきたりする。アラシウツボ属の魚は歯が粒状になっている(いちぶ大型個体では鋭く鋸歯縁をもつものがいる)ものが多く、これもカニをメインに食するための生存戦略だろうか。そのため飼育下でもカニを与えるとよいのだが、オウギガニの仲間は毒化することも多く、餌には適していない。

コメント
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