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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■子犬に注がれる神の恵み / 福井 誠

2012年05月03日 | Weblog
2012/5/3放送
 
 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「子犬に注がれる神の恵み」です。それではマタイの福音書15章24節から読んでみましょう。

 「わたしは、イスラエルの家の失われた羊以外のところには遣わされていません

 あるカナン人の女性が出てきてイエスに叫びました。「私をあわれんでください。娘が、ひどく悪霊に取りつかれているのです。」(マタイ 15章22節)


 当時女性がしかもユダヤ人ではない異邦人の女性が男性の教師に話し掛けることはありえないことでした。しかし、この女性は必死だったのでしょう。苦しむ娘のためにイエスのもとへと足を運び、大声で呼びかけました。イエスがその女に答えて言っています。「わたしは、イスラエルの家の失われた羊以外のところには遣わされていません

 羊はイスラエルの民つまりユダヤ人を象徴することばです。イエスは、自分の使命はユダヤ人に向かうことであって異邦人のあなたがたではない、異邦人に対して教える責任はないのだ、というのです。そして付け加えました。子供たちのパンを取り上げて子犬に投げてやるのは良くないことだ、と。つまりユダヤ人の恵みを取り上げて人間ではない子犬とみなされているような民族に与えるのは良くないというのです。

 すると、この女性は子犬が主人の食卓から落ちるパン屑をいただくことができるように、たとえ自分が人間扱いされないような者であっても神の恵みのおこぼれは有るはずだ、と主張したのです。

 後にイエスは異邦人を含めた全世界に神の恵みの福音を語るようにと弟子たちに命じられています。つまりイエスは異邦人を無視した訳ではありません。短い3年の宣教活動の間で、まずユダヤ人に優先的に神の福音を語り伝え、そして異邦人に対する宣教は弟子に託されたのです。

 神はすべての人のことを考えておられます。たとえ社会で人間扱いされないような者たちでも神の恵みに漏れる事はありません。自分は神から見れば人間ではない、犬のような者だ。そのように思われることがあっても神の恵みは注がれると心得ていったこの女性の信仰はイエスに賞賛されました。

 神を信じ、神の恵みに与るものとなりましょう。

  ( PBA制作「世の光」2012.5.3放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

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