2020/6/6放送
世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。
世の中はとかく声の大きな人、押しの強い人が主導権を握りやすいと思います。旧約聖書の列王記にも押しの強い王に翻弄される気弱な王が出てきます( 列王記第一22章 )。その気弱な王はヨシャパテです。彼は信仰深い王でしたが、押しの強い王アハブによって命を落としそうになりました。事の始まりは、アハブ王が強敵アラムとの戦いでヨシャパテに協力を頼んだ時のことです。 ヨシャパテは、「わかりました。でもまず神様にお伺いを立てましょう。」と言いました。ところがアハブは自分のお抱えの預言者たちに「必ず勝てます」と言わせたのです。おかしいと気づいたヨシャパテは、本当の預言者である「ミカヤに聞いてください」と言いました。アハブはミカヤのことが大嫌いでしたが、渋々彼を呼びました。
ミカヤはアハブに言いました。「神はあなたを惑わそうとしておられる。戦いに出て行きなさい。神はあなたに災いを下します。」 アハブは激怒してミカヤを牢獄に入れてしまいました。そしてアハブは強引に戦いに出ていきます。そして自分は王と分らないように変装してヨシャパテに自分の鎧を着せたのです。
案の定、戦いの中でアハブと間違えられたヨシャパテは敵の攻撃を受け、逃げ惑います。しかし程無くして敵は(彼が)アハブでないことに気づいて攻撃をやめました。そのとき敵の兵士の一人が何気なく放った矢が何と変装していたアハブを射抜いたのです。こうしてアハブは死んでしまいました。ヨシャパテはアハブに協力したことを反省して、一層、神に従うようになりました。
聖書はヨシャパテの人生を振り返って、彼が偶像崇拝をする祭壇を国から取り除くことができなかった、と述べています。神は彼の失敗を知っておられたのです。しかし神はご自分に従おうとする彼の信仰をご覧になって、彼はわたしの目にかなっている、と認めてくださいました。神はどんな間違いも絶対に赦さないお方ではなく、憐れみ深いお方です。
( PBA制作「世の光」 2020.6.6放送でのお話より )
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