2020/1/9放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
ルカの福音書をご一緒に読んでいきたいと思います。ルカ福音書を書いたルカはパウロの弟子で、ルカが書いた『使徒の働き』の中で幻を見ます。マケドニア人が「マケドニアに来て欲しい」と叫ぶ姿が記されています。このマケドニア人の叫びがルカではないか、と推測されています。実は使徒の働きを読むと主語が「彼ら」「パウロ」となっている所と、「私たち」と記されている箇所があります。つまり書き手のルカがその場所にいて一緒に体験をしていることとなります。この変化の原因は、ルカ自身がこの旅の道中に加わったタイミングではないか、と指摘されるのです。マケドニア出身のルカがトロアスの港あたりで信仰を持った。そして「どうかマケドニアにも来てください」と言った後、ルカはパウロ一行と一緒にパウロとともに船に乗り込んだのではないか、そして「私たちは」とルカが語り始めた。ルカは自分のことを何ひとつ記しませんでしたが、ただここで一人のマケドニア出身の男に自分の姿を託したのではないか、という想像は当たっているように思います。
私たちにも「彼ら」とは言えない大切な存在がいます。「彼らがね」という場合、そこにはある距離があります。しかし「私たち」という響きには一緒にいる人たちを他人ごとだとは考えられない近い距離感があることが分ります。ルカにとって自分の故郷、それはとても「彼ら」など言えない家族がいたでしょう。友達がいたでしょう。その人たちにどうしても伝えたいイエス・キリストとの出会いがありました。
私は今、埼玉県の川口市の教会で牧師をしています。ここに教会が生まれるようにと願った教会草創期の方々がおられました。ルカはマケドニアに来てくれたパウロ一行とともに故郷にイエス・キリストを伝えた後、同じように自分の故郷に伝えたいと願う人たちがいることを思ったとき医者をやめてその人たちにイエス・キリストを伝えていきたいと願ったのです。この番組もまたそうです。今日にそう来ることのできない方々がおられる。ラジオだったら聴くことができるという方々にイエス・キリストのことを紹介したいと願う人たちが起こされました。日本にいる人たちを決して「彼ら」などとは言えない、「私たち日本人」と日本語でイエス・キリストのことを伝えたいと願って今もラジオ番組「世の光」をお届けしています。
ぜひあなたもこの「私たち」に加わってくださいませんか。一人でも多くの方に、このキリストとの出会いを体験していただきたいのです。
( PBA制作「世の光」2020.1.9放送でのお話しより )
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<p>さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。</p>
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