世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。
今日は、一人の方のユニークな人生経験を御紹介致します。
60歳を少し越えた方で、 今インドネシアのジャカルタにお住まいの目黒まさおさんという方です。この方は大変多才な方なんです。書道の先生で、中学生の時、日展に入選した腕前です。また絵も教えておられます。でもその絵は、洋画・・・油絵なんです。さらにもう一つユニークなのは、何と剣道の先生でもあるんです。剣道7段の腕前です。まあ、こんな目黒さんが、この3月に洗礼を、パプテスマをお受けになったんです。私もちょうどインドネシアに行く機会がありまして、その洗礼式を司式するという良い機会に恵まれた訳です。この目黒さんは、どうして自分が神様を信ずるというようになったかという経験を、多くの方々の前でお話しいたしました。ま、自分は武道家で、自力本願を人生のモットーとしてきた。宮本武蔵にならって、「我、神仏は敬えど、これに頼らず。己を頼みとして生きる。」という生き方を60歳までしてきたというのです。
ま、それが3年程前、駐在員生活のストレスや問題で、奥さんとうまくいかなくなってしまった。ま、そこで目黒さんは、初めて自分の限界を感じ、今まで何でも思うようにやってきた、これだ、そういう自尊心が崩れました。ま、そんな時、インドネシア人の書道のお弟子さんの一人に夕食に招かれました。インドネシア料理をいただいた後、その家で行われている聖書の学び会に出席しました。まあ最初は、全然ちんぷんかんぶんだったそうですけれども、二つのことが心に残ったそうです。
一つは、この世でこんなに多くの人がまじめに正しくきよく生きようとしているのに感動した事。もう一つは、「すべてのものは神が与え、神が取られる」という聖書のことばに妙に心惹かれたこと。ま、それから毎週金曜日のこの学び会、また日曜日の礼拝に出席して聖書を学び始めました。そして自分は自分で生きてきたと思っていたが、実は生かされてるのだ、神によって生かされてると悟ったそうです。そうしたら、キリストの処女降誕とか、十字架の受難の意味も、すっと分かった。生き方が180度変わったというのです。それは、自力本願から、神を信頼していく生き方へです。
(PBA制作「世の光」2005.5.27放送でのお話しより )
*****
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。