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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■しかし、モルデカイは / 福井 誠

2019年10月02日 | Weblog
2019/8/28放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。

 継続は力なり。聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日はエステル記3章2節から、「しかし、モルデカイは」と題してメッセージをお伝えいたします。

 「それで、王の門のところにいる王の家来たちはみな、ハマンに対して膝をかがめてひれ伏した。王が彼についてこのように命じたからである。しかし、モルデカイは膝もかがめず、ひれ伏そうともしなかった。

 エステル記に書かれた出来事は、エズラ記やネヘミヤ記と時代が重なっていることにまず注意しておきたいものですね。それはちょうどバビロンに捕虜となって連れて行かれた人々が帰ってきた時代で、ゼルバベルの第一次帰還とエズラの第二次帰還の間に起こった出来事です。つまり、エルサレムにユダヤ人が帰還し、神殿を再建し終わった頃、ペルシャのスサの都ではユダヤ人に対するただならぬ事態が生じていたのですね。

 王の側近であるハマンという人物が、自分に敬意を払わないモルデカイという人物を不愉快に思い、彼の民族であるユダヤ人もろともに皆殺しにしようと企んだのです。ハマンは個人的な恨みを国家的な企てにし、ユダヤ人を根絶やしにしようとする実に恐ろしい人でしたね。

 さて、その結果いかに。明日の聖書通読の楽しみにしたいところですが、今日の箇所で心に留めたいのは、なぜモルデカイがハマンという人物に敬意を払おうとしなかったか、ですね。1節に、ハマンは戦略家であり、お金に物を言わせて物事を進める人であった、と言います。モルデカイは正直率直な人間で、たとえどんなに権威を振りかざそうともそのような人間には媚を売らかった、という訳です。

 世の中にはそのような人々に出会うことが多々あるものですね。そのたびに私たちは長いものには巻かれるしかないのかなと思うこともあるでしょう。「しかし、モルデカイは」と書く著者の目的は、モルデカイの勇気よりも、正しいことをなさる神を覚えて信頼するモルデカイを描くことです。神は盲目ではありません。神に信頼して、堂々とした人生を歩ませていただきたいものですね。

 では良き一週を祈ります。
 
 (PBA制作「世の光」2019.8.28放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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