♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■おことばをください① / 大嶋重徳

2024年07月29日 | Weblog

2024/04/22放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 私の担当する週はルカ福音書からご一緒に聖書を学んでいます。今週はルカの福音書7章から、イエス様が「これほどの信仰を見たことがありません。」と言われた軍人の百人隊長が出てきます。

 百人隊長の彼に仕えるしもべが病気で死にかけていました。
 すると彼はイエス様のところにユダヤ人の長老たちを送って、自分のしもべを助けに来てくださるようお願いしました。
 彼はカペナウムのヘロデ・アンティパスという王様に雇われていた軍人でした。彼の上には千人隊長という軍全体を取り仕切る将軍のような存在がいて、王様がいる、そんな軍隊の構造のなかでは相当のエリートで、百人を束ねることの出来るリーダーとしても優れた人柄でした。
 また彼はユダヤ人の会堂を立てるために自分の財産から多額のお金を出してあげたことも記されています。ユダヤ人会堂建築のためにお金を出すということは、聖書の神を求める思いがあったのは間違い無いことでしょう。ただの政治的な人気取りのためであったら、ユダヤ人の長老がイエス様に取り次ぐほどに親しくなることはなかったでしょう。彼は会堂に通っていた人でもあったと考えられます。

 イエス様はそんな彼の申し出を受け入れて、彼らと一緒に行かれました。

 すると彼は友人たちを使いに出してイエスに伝えた。「主よ、わざわざ、ご足労くださるには及びません。あなた様を、私のような者の家の屋根の下にお入れする資格はありませんので。ですから、私自身があなた様のもとに伺うのも、ふさわしいとは思いませんでした。」(ルカの福音7:6参照)

 と言います。彼の自己認識は、自分はまだイエス様に直接話す資格などない。自分からイエス様に声をかけられるような自分では無い、と思っていました。
 そして言います。「ただ、おことばを下さい。そうして私のしもべを癒やしてください。」

 このことばを聞いたイエス様は「これほどの信仰を見たことがありません」と言われるのです。
 イエス様をこれほど驚かせたのは、信仰者の自覚を持っていない求道者の彼でした。果たしてイエス様は私の信仰を見てそんな事を言ってくださるだろうかと思います。

 今週はこの百人隊長の物語から、「信仰」とは何かということをご一緒に考えてまいりたいと思います。


 ( PBA制作「世の光」 2024.4.22放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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