世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道(のぶみち)です。
えー、倉田百三(くらた・ひゃくぞう)という人が書いた本に『出家とその弟子』というのがありますよね。出家、---家を出る---、と書きますけれど、どうでしょうかねえ、日本人の宗教感の中には、宗教というのはそういうふうに出家する、家を出るというふうな思想がどっか背景にあるかなあというふうに思うことがありますね。
ところが聖書を見ますと、むしろイエス・キリストを信じる、神様を信じるということによって救いというものはその家族・ファミリーに及ぶものなのだというようなこと。聖書を見ますと、家族単位で神様を礼拝し神様に仕えていくと、そういうような記事がたくさん出てくる訳なんですね。
で、ザアカイという人の話しはとても有名なんですけれども、この人は取税人で当時の税金集めをしていて、で、その税金を集めるのが悪いって訳じゃないんですけれども、当時はローマの属国にありましたのでその下請けのようなことをして、で、結構くすねたりしてですね、みんなからは嫌われていた存在のようなんです。で、そのザアカイという人はその取税人だったんですけれども、この方が、でも家は豊かであったかもしれませんし、立場も社会的立場もあったかもしれませんけれど、みんなからあんまり喜ばれない、自分自身もこれでいいかなあというふうなそういう中に過ごしていたその町に、彼が住んでいる町に、イエス様がいらっしゃるというので、なんとか本当のものを見い出したい、そのイエス様ってお方にぜひお目にかかってみたいという気持ちがあって、で、背が低かったみたいですけれども、その木の上に登ってですね、で、イエス様が向こうから来るのをこう見下ろしていたというふうな(ことで、)それを御存知だったイエス様が「降りていらっしゃい。今日はあなたの家に泊まることにしているから」(ルカの福音書 19章5節参照)というふうに言われてですね、そしてその時にそのザアカイに「救いはこの家に来た」(ルカの福音書 19章9節参照)というふうにおっしゃったんですね。で、ザアカイという人が確かにこうキリストに出会って変えられていったんですけれども、ザアカイ一人にとどまらず、それは、その救いというのは、家に及ぶのだということなんですね。
聖書の中に、「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」(使徒の働き 16章31節)(と。) ですから、イエス・キリストを信じるということは出家ではなくって家族に救いが及ぶということだということを知っていただきたいと思うんですね。天のお父様を共通の父と呼んで、そして家族の中に救いが及ぶということなんですね。
( PBA制作「世の光」2007.06.18放送でのお話しより)
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
***
このサイトは URL名として
http://yonohikari.biblical.jp
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。
******
東海福音放送協力会へのお問い合わせは、
464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ