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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■80歳からの再出発 /黒木昭江

2025年06月30日 | Weblog

2025/3/31放送

 「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けします。
 
 今日は3月31日。今年度最後の日です。明日から新しい出発をする方々もいらっしゃるでしょうか。生活環境が変化したり、特別な責任を担ったり。スタート地点に立つことは期待でワクワクする一方、気が重い、という場合もあるかもしれません。

 聖書に登場するモーセという人も気の重い任務を任されました。
 モーセは40歳の頃、奴隷にされ苦しんでいる同胞を助けたいと思い、立ち上がった過去がありました。
 しかし、情熱の行き過ぎで失敗し、田舎に移住して身を潜めたのです。その後、結婚して子どもを設け、妻の実家で舅(しゅうと)の仕事を手伝い、静かに暮らしていました。

 そんなある日、モーセは炎の中で燃える木の枝を見つけました。不思議なことに、火がついているのに枝はいつまでも燃え尽きません。その時、モーセは神様から声を掛けられました。「モーセ。今こそ同胞を助ける時だ。行きなさい、わたしがあなたを遣わす。」

 かつてはその情熱を自(みず)らから抱いたモーセでした。けれどもその情熱に人生を焼き尽くされるような経験をした後、その情熱を捨て、今は静かで穏やかな日々を送っていました。

 モーセは命令から逃げようと言い訳を並べます。
 しかし神様は、一言厳かにおっしゃいました。
 「わたしがあなたとともにいる。このわたしがあなたを遣わすのだ。」

 モーセは決断して同胞を助けに向かいます。そしてその後40年かけて任務を全うしたのです。
 その間、ずうっと神様はモーセと一緒にいて、守り導かれました。

 ラジオをお聴きの皆様も新しい責任を前に緊張していらっしゃるでしょうか。その任務に相応しくないご自身のあれこれを並べて不安になっているでしょうか。
 大丈夫です。神様はあなたにもおっしゃいます。「わたしが、あなたとともにいる。」

 明日からの新しいスタートの上に神様の祝福が豊かにありますように。

 

 ( PBA制作「世の光」 2025.3.31放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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