2024/08/27放送
「世の光」の時間です。東京都羽村市にある、おざく台キリスト教会の牧師、井本祐介です。平日は中学と高校で理科の教師もしています。
最初に聖書のことばを読みます。創世記2章7節
「神である主は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった。」
この世界の全てのものは原子という100種類ほどの小さな粒が組み合わさって出来ています。私たちのこの身体も、水素、酸素、炭素、窒素の4つが95%以上を占め、他に少量のミネラルなどで出来ています。
つまり、私たちのこの身体の材料は地面の土を掘れば簡単に手に入ってしまうのです。
けれども、土と変わらない材料が複雑に組み合わさり、驚くような仕組みで働き、私たちは意思や心まで持つ人間となりました。科学の力では決して再現できないこの不思議さに、「神は・・・大地のちりで人を形造り」と聖書で言われる神の業を感じるのです。
そんな身体もやがては衰え、死を迎えます。それに不安に感じる人もいるかと思います。
けれど実は、私たちの身体を構成する原子の粒は日々入れ替わり、別の生物や、大気や、地面の一部となっているんです。つまり1年もすれば原子のほとんどが入れ替わり、私たちは物質的には全く別物になるんです。
けれど私たちは1年前と人格や記憶は変わらず、私たちは私たちのままです。
聖書には、神が大地のちりで人を形造り、鼻にいのちの息を吹き込んだ、とあります。まるで人工呼吸のように、そのくらいの近さ親密さで、神からいのちの息、心が、魂が、吹き込まれて私たちはいのちが与えられたと言うのです。
私たちの身体は日々入れ替わります。やがては死を迎えます。けれど、神から吹き込まれたいのちの息は、身体が日々入れ替わっても、やがて朽ち果てても、永遠に失われないのです。
あなたは神が素晴らしく形造り、朽ちないいのちの息を吹き込まれた尊い存在です。
この驚きと安心を胸に、今日一日を歩んでください。
( PBA制作「世の光」 2024.8.27放送でのお話しより )
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