昨日今日の新聞で、松谷みよ子さんが2月28日に89歳で亡くなられていたことを知りました。
去年2月に松谷みよ子さんのエッセイを抜粋して連続して書きましたが、私にとって松谷さんのエッセイも文学作品も、読み返すたびに新しい驚きやなんらかの発見をもたらしてくれるものです。
たとえば、モモちゃんシリーズは大人になってから読んだのですが、離婚のことや、夫を「歩く木」と表現している意味など、小さいときに読んでもわからなかっただろうし読み流していただろうと思い、大人になってから読めたことに感謝したとともに、幼年童話にこれほど深い心を書くことができることに仰天しました。
だれかが、“古典というのは、どの時代でも、いくつになっても、みずみずしく汲み取れるものがあるものだ”というようなことを言ってたような気がします。
松谷さんの作品がこの先も読み継がれていきますように。
平和を求め、“闇”に対峙していける心を受け継ぐ人がますます多くなりますように。
松谷みよ子さん、本当にありがとうございました。