ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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自分にもできるエネルギーシフト 2 都市部でできること

2013-04-09 09:52:09 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 福島第一原発の地下貯水池の水漏れ事故、予兆があったのに東電は見逃していた。見逃すどころか、水漏れを否定する方向で調査を進めていたとのことた。漏れた処理水に含まれる放射性物質の総量についてもごまかしがあるらしい。水の放射能濃度が、東電発表より百倍以上あるって。
 もう、いい加減にしておくれ。危険隠し、問題隠しが体質になっている企業に原発を任せるなんてとんでもない。
 というより、原発を扱うからこそ危険隠しにならざるをえないのでは。やっぱり原発はいらない。


 では「自然エネルギー革命をはじめよう 地域でつくるみんなの電力」(高橋真樹 大月書店)について、内容を抜粋して紹介します。

  「発電方法って」、いろいろあるように見えても、ほとんどの場合は蒸気をつくってタービンを回すという、いってみればヤカンでお湯を沸かして蒸気を出すのと同じで、古い技術です。蒸気をつくるためには熱が必要で、そのために石炭や石油やガスといった燃料を使います。燃料の多くは地下深いところから掘り出して、巨大なタンカーに乗せ、地球を半周して日本まで届けられる。それを精製して火を炊き、タービンを回して電気をつくる。さらに壮大な送電線網を全国に張り巡らせて、一軒一軒に届けて回る。それが大規模発電のシステムです。」
 集まったメンバーにとって、それが膨大な無駄にしか思えなかったという。
 「他にもっと方法があるはずなのに、今の発電システムは、わざわざ針の穴を通すようなごく限られた選択肢を選んでいるように思いました。合理的でも、経済的でもないからです。まして原子力となると、なぜそんな非効率なシステムにたどり着いたのか、意味がわからない。蒸気が欲しいだけなのに、ウランという危険な物質を使って、核分裂反応をさせた熱を用いるという選択がなされたのか…。どう考えても、メリットよりもリスクの方が大きい。」神奈川県の山間部にある旧藤野町(相模原市緑区)でミニ太陽光発電キットを組み立てるワークショップを開催している“電力自給ワーックショップ”のグループ「藤野電力」の中心メンバー小田嶋哲也さんの発言。

 電力を多く使用する都市部では何ができるだろう? 風車や水車はスペースの関係があって作れないし、誰もがソーラーパネルを設置できるわけでもない。都会で生きて行くには、やはり大規模発電所に頼るしかないのだろうか? 実は都会でこそできる、効果の大きい「発電」方法がある。
 徹底した省エネが実現できれば、巨大な発電所の多くはいらなくなる。だから省エネを進めることは、発電所をつくるのと同じか、それ以上に重要なことだ。多くの電力を消費している都会には、そのポテンシャルが無限にある。
 飛躍的に進歩する現在の省エネ技術を効率よく使いこなせば、快適さを失うことなく、大幅に節電することも可能だ。
  発熱電球をLED電球に変えるだけで63%の節電。日本全国の過程で交換すれば原発6基文以上の電力が不要になる。さらに工場やオフィスの照明をすべて変えれば、合わせて原発18期分の電気がいらない。
  待機電力も見逃せない。家庭の電気の10%が待機電力。使わない電化製品の電源を切ったり、プラグをこまめに抜いておこう。使用する頻度が多い場合はコンセントにスイッチがついたタップなどを使えば手軽に節電できる。
 全国の待機電力だけで原発3基分の電力が使われている。
 他にも、省エネのために一人ひとりにできることは、いくらでもある。
 「オール電化住宅」は、無駄使いの代表格。電力使用量は、通常の家庭の4倍から5倍に達する。

 今でもオール電化をコマーシャルしているもんねえ。どうしてそんなことできるのか、電力会社って本当になんにも考えていないんだなあと驚いていたけど、私の感覚は間違ってなかったなあ。