ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

自然エネルギーの電力利用以外の方法

2012-03-18 13:53:55 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 原子力発電のことを考えると、つい、原子力を使わずに電力を作り出すためにはどうしたらいいかに焦点を当てていました。自然エネルギー利用には、電力を作り出す以外の方法もあることを忘れていたよ。それを指摘してくれたのが次の記事でした。
 少しだけ抜粋します。(東京新聞 3月9日夕刊)

自然エネルギーへの転換 太陽とバイオマス活用
  都市型社会での利便性を求めれば電力と液体燃料に眼が向くのは当然だ。
 しかし、これまでの社会の延長上で考えずに、エネルギーの側から考えるなら太陽についてはまず熱が浮かび上がる。
(太陽熱温水器は1981年がピークで2000年代に入って急減) 熱利用システムの技術開発は進んでおり、しかも発電より遥かに安価で手軽に設置できるのになぜ減ってしまったのだろう。集熱効率は40~50%とすばらしい。効率の劣る発電で得た電気でお湯を沸かすことはない。流行に惑わされず生活の側から発想したいものである。
 太陽以上に問題なのはバイオマスで、話題が常にエタノールへの変換と木質バイオマス発電であるのが気になる。サトウキビ、トウモロコシなど食糧と競合する原料からのエタノールをブラジルから運ぶとしたら、愚挙としか言いようがない。バイオマスはその場での活用が原則であり、食べものとの競合は問題が大きい。
 マス(大量)として最大の木質は熱としての活用が大切だ。ヨーロッパでは木質バイオマスがよく活用されているが、消費量最大なのはフランスであり、しかもその80%が家庭用の薪と知り驚いた。

 社会の基盤として安定供給される良質の電力の保証のために新しい形の発電は必要であり、そのための技術開発も重要だ。しかし、社会の方向としては、太陽とバイオマスという自然の恵みの活用は一極集中社会、高層ビルに暮らしスイッチ一つで動く電気と石油に依存する生活からの脱却を意味すると受け止める必要がある。(中村桂子 JT生命誌研究館館長)

 前回のブログで紹介したデュール氏も、「原発依存の呪縛を解くために、当面何ができるだろうか」という問いの答えとして、「太陽光を利用すること」をあげていたっけ。