ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

宝尽くしの盃

2011-01-28 13:08:21 | うれしい

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
         (↑これをクリックするとホームページに行きます)


 なんだろうかと気になっていた絵柄が判明!



 三つ組みのお盃、打ち出の小槌や宝珠が描かれているので、他のものもたぶんめでたいものだろうなとは思っていたのですが、わからないものがありました。
 なんで笠なの? なんで巻物なの? いちばん左のものは何? 
 
 そうしたら、昨日図書館で借りた「きもの草子」(田中優子 淡交社)に答えがありました。着物の文様として取り上げられていたのです。
 抜粋してご紹介しますね。

【中国の宝尽くし】
宝尽くしは中国で生まれた。中国では宝珠(貴重な珠)、分銅(おもり)、雲珠(珠の形の雲)、丁子(クローブ)、金嚢(黄金で満たされた袋)、宝巻(貴重な巻物)、七宝、角違い(四角が重なったもの)の八宝等々だった。
【日本の宝尽くし】
 日本の宝尽くしは、中国のものとずいぶん違う。たとえば、打てば望みのものが出てくる打ち出の小槌(魔法の槌)、着ると自分の姿が消える隠れ蓑、隠れ笠、鍵、方勝(首飾り)、金嚢(巾着)、七宝、丁字、蓮華-これらが日本の「宝」である。「宝尽くし」はアジア共有の文様だが、日本では民話がそこに反映され、打ち出の小槌や隠れ蓑が加わり、日本化されたのだった。


 ふーむ、そうなるとこの絵は、向かって右上から時計回りに、隠れ笠、打ち出の小槌、宝珠3つ、金嚢と隠れ蓑の合体、宝巻、鍵となるのよね。あらステキ。
 このお盃、これから出番が増えそうですな。

 しかし、思わぬところからお答えがかえってきたものです。こういうことってけっこうよくあることですが、やっぱりおもしろーい。ありがとうございました。