ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

「精神保健いろは歌留多」から

2008-11-11 22:10:08 | 本や言葉の紹介
 武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
          (↑これをクリックするとホームページに行きます)



 精神科医の中井久夫さんの著作『こんなとき私はどうしてきたか』に、自作歌留多が載っていました。いくつかご紹介します。

●からだからの感じを大事にしよう
からだというのはメーターみたいなものですから、からだの感じを大事にしている人はあまり病気になりにくい。全然からだの感じがないような「元気な」人は、メーターがさびついている。からだの感じがなくて元気でない人の場合は、急に頭のほうに来ちゃうことがありますね。

●うれしいことも疲れる
 つらいことはむろん疲れる。だけど、楽しいことも疲れるということを計算に入れておきなさいということです。

●山場は長くて四十日
 人間が「さあやるぞ」といってスタミナが続くのはせいぜい四十日くらいです。たいてい三週間くらいで一区切りがつく。仕事でも勉強でも遊びでもそういうふうにデザインするとよいでしょう、ということやね。

●今日やりすぎたら明日は手を抜こう
 二日間、つまり四八時間で調整したらそうそう病気にはならない。

●ひとのせいにすると世界が敵に見える
 誰が悪い、彼のせいだと言っていると、世界中が自分を敵視しているように思えてしまいますよ。


 次は歌留多ではありませんが、この本にぜひつけくわえたいこととして追記してあることをご紹介します。

●心のバランスを取り戻してから八か月は「壁を塗ったあとの生乾き」状態だと思って、ゆとり優先、万事控えめ、八分目でお願いしたいのです。学校の先生で四日で復調して六か月で復帰された女性が、やはり七か月目と八か月目では違いましたよ、と言われました。七か月目では本調子じゃなかったというのです。
 八か月って長いと思われるかもしれませんが「急がば廻れ」です。どうして八か月かはわかりませんが、創傷(きりきず)が完全に治癒して白い一本の線になるまでやはり八か月かかるということを学生時代に病理学の教科書で読みました。