語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【食】米と文字 ~『パンの文化史』~

2017年01月24日 | 生活
 
 信用できる学術書か否かを見分ける方法は、簡単だ。索引があるかどうかをチェックすればよい。本書の索引は丁寧だし、「参考文献紹介」も神経が行き届いている。
 以下、序章から引用(p.25)。

 <地上のほとんどの民族に、主食となる穀物がある。その穀物は食生活のよりどころであるばかりか、精神文化の支柱でもあることは、私たちの国の米がよく示している。田植えから収穫までの農事暦につれて、行事がある。祭りもある。同じ稲作文化に由来する、元々は中国の発明にかかるものであった私たちの文字に、米偏のつくものが多いのも必然だったのであろう。米を立てると粒。米を分けると粉。弓のあいだに米がはさまると粥。そしてなんと米の変化した状態が糞。まじりけなく純粋なことは精。これは米をついて白くする意味だという>

□船田詠子『パンの文化史』(講談社学術文庫、2013)序章から引用(p.25)
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