花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

映画「グラン・トリノ」

2009年05月03日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
          
クリント・イーストウッドの映画「グラン・トリノ」を観てまいりました。
CGを駆使した派手な映画が多い中で、この映画は期待に十分応える出来ばえでした。最後のシーンで思わず嗚咽の声が出てしまった私でした。
人は年齢を負うごとに頑固になってまいります。朝鮮戦争で多くの人を殺害してきたウォルト・コワルスキーも頑固な老人です。妻に先立たれ、酒で体を壊し、あとは死を迎えるだけの。
そんな中、老人は一人の少年とめぐり合います。頑固さを通しながら少しずつ少年への優しい目を向けていくあたりが良いんですよね。
わたしは、イーストウッドの映画の中でも「許されざる者」と「ミリオンダラー・ベィビー」そしてこの「グラン・トリノ」が好きです。
人に対する優しさ。偏見や差別をとっくに超越したところにあるイーストウッドのもつ優しさ。
いい映画でした。お金をかけずに、こんな良い映画ができるんですね。
          
最後の字幕で流れるイーストウッド自身のつぶやくような歌には、ひたすら涙を拭かせていただきました。
やさしさは 感動を生みます