花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

産寧坂探訪

2005年10月22日 | 四日市商店連合会です

秋の日はつるべ落とし。鈴虫寺で1時間遅れとなった商店連合会視察旅行の一行は、次の視察地、新京極商店街へ急ぎます。
吉は町を整備して寺社を京都の端、京極に集めました。本能寺などが並ぶ寺町通りです。明治5年、この通りの東に新しい道がつくられました。こうして出来た新京極は寺の裏通りにあたりましたが、やがて、芝居小屋、浄瑠璃、寄席、見世物、茶店等が軒を連ね、参拝者で賑わう京都屈指の繁華街となります。
在、新京極では、興行街であったことをコンセプトに、2002年から「新京極映画祭」が開かれています。監督やキャスト交えたトークショーや、音楽会など、映画を軸にしたイベントが、街のあちこちで繰り広げられているのです。
に清水寺に向かいました。近くの駐車場でバスを降り、産寧坂、二年坂を通って高台寺を訪ねます。階段を下り、緩やかにカーブした産寧坂には、京都らしい土産物屋さんが並びます。ここの石畳は、のんびりと散策するにはちょうどよい道です。残念ながらバスの時間を気にしての往復になってしまいましたが。
こは、賑やかなBGMよりも、お香の匂いと、かすかな話し声が似合います。御香の老舗「松栄堂」が、古い家屋をそのままに生かして店舗を構えていました。部屋炊きのお香が、ゆったりと陳列してあります。ご婦人や若いお嬢さんの買い物客で、結構賑わっていました。品があるという言葉がぴったりです。
台寺は、ねね(北政所)が、慶弔11年(1606年)秀吉の菩提を弔うために東山霊山(ひがしやまりょうぜん)の山麓に建てた寺です。二人を祭ってある霊屋(おたまや)のほかに、傘亭や時雨亭など、伏見から移築された古い茶室も見ることが出来ました。
席といえば、禅の教えに喫茶去(きっさこ)という言葉があります。鈴虫寺でもお話をうかがいましたが、訪れた方に、まず一服のお茶を出すのです。急いでこられても、遠路はるばるみえても、興奮してこられても、まずは、お茶でお迎えするということだそうです。
間に追われる現代人にはとてもいい言葉です。われわれは時間に追われ、お茶ならぬお酒も底をついて、帰路を四日市へと急ぎました。    おしまい
コメント
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