新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

悲しいのに笑えるか?

2007年10月26日 06時51分09秒 | 日記・エッセイ・コラム

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                          湖の夕景 2005.10.27裏磐梯にて 

 おクラにあった写真を引っ張り出しているのでは情けないのだが、怠けぐせの結果がこんな仕儀を生んでいる。
 反省するところしきり。



「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しくなるのだ」。

 そんな話を聞いたことがある。

「悲しくなったら笑いなさいよ。笑えば悲しみなんか吹き飛ぶよ」、とでも言いたいのだろうか。

 心と身体はつながっている。悲しくなったら泣くし、泣けばさらに悲しみがつのる。

「いっそのこと、悲しくなったら笑い飛ばして、悲しみの連鎖を断ち切ったほうがいい」
 と、言いたいのだろうが、人間なんぞ、そんなに都合良くできていない。

 悲しいのに笑えるか?
 笑おうとしたら、きっと心は、キリキリ舞いをするに違いない。

 できる人はいるかも知れない。だが、私にできるかなあ。
 
 だからと言って、悲しみに襲われるたび、泣きくれてばかりもいられない。

「心済むまで泣いて、泣き疲れるのを待とうよ」、というのでは、それこそ身がもたない。
 心が潰れてしまうかもしれないよ。

 さあ、そこが問題だね。

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食品偽装問題

2007年10月25日 07時11分01秒 | 身辺雑記

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                    秋の薔薇 10月22日撮影

 連日のように偽装のニュース。ミートホープの社長ら4人が逮捕された。

 宮崎のうなぎ、比内地鶏、赤福など、次々と暴かれる。暴かれ始まると、追い打ちを掛けるように新事実が暴かれる。
 まるで、「まだまだあるんだぞ!」と言わんばかりだ。内部告発があるのだろう。

 4~5日間姿をくらましていた比内地鶏の社長が、記者会見をした。

「死のうと思って、4~5日間家内と山の中を彷徨っていました。どうもすィませんでした」という会見であった。

 その会見によれば、「比内地鶏薫製」は、売り出し時から「廃鶏」だったと言う。つまり消費者は、「廃鶏」を「比内地鶏」と思って食べていたのだ。味なんか分かりはしなかったということにならないか。騙して売りつけていた会社はとんでもないが、知らずに、「旨い、旨い」と食べていた消費者の舌もいい加減なものだった。

 我々は、ブランドに弱すぎないか!

 私は味にうとい。比内地鶏であろうが名古屋コーチンであろうが、安全であれば文句は言わぬ。その代わり、値段はそれ相応のものでないと困る。味にこだわる人は、大いにこだわっていけばいい。当然のことながら、こだわりの人はその分値段も高くなる。

 偽装の素地作りに、我々も知らず知らずに、かかわっていたのではないか!

 旨いものを安く食べようというのは、これもまた消費者としては当然のこと。

 同じものを余所より安く売って、売り上げを伸ばそうと考えるのは、これもまた、商売の常道だ。

 そこのところから偽装の問題が出てくる。

 「同じものを余所より安く売って……」から出発して、「少し質を下げても消費者は気づかないのだから……」となり、「偽装して高く売ろう」になっていく。

 赤福の問題は、それとは異なるようだ。「売り上げ量の日々の変動に、効果的に、かつ経済的に対処しよう」という観点から出発し、次第に麻痺し、あそこまでいってしまったのだろうか。

 偽装せずに堂々と明示し、価値判断は消費者に委ねるようにしてほしい。

 外国産を国内産と偽るなど、もってのほかだ。

 私にとっては、安全が第一。二番目に値段。味はそこそこ。ブランドは分からない。

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父と息子の後日談

2007年10月24日 12時47分37秒 | 身辺雑記

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                                             秋の薔薇 10月22日撮影

 ノドの調子が戻らないので、かかりつけの耳鼻科へいった。
 今日の診察室には、70代の爺さん先生が座っていた。

 一昨日、息子が書いたカルテを見ながら、
「えーと、ノドですねえ。調子は……?」 と、のんびり訊いてきた。
「まだ痛いですね」。
 お医者は私のノドを覗いた。
「おーお、これは痛いねえー」と、お医者。
「口内炎と聞いてますが……?」。一昨日の息子先生の診断は、口内炎だったのだ。
「これは咽頭潰瘍です。胃にできれば、胃潰瘍と言います」。
「………?」
「若手医者とベテラン医者の違いです。ベテランはたちどころに分かる」
 爺さん先生は妙なことを言いながら、ノドに薬を塗った。
 看護婦さんが、クスッと笑った。

 きっとカルテには、「口内炎」と書かれていたに違いない。息子の仕業であることも知っている。爺さん先生は、知ったうえで、とぼけたことを言っているのだ。

 私ですら、「ノドにできて口内炎とはおかしい?」と思っていたのだ。
 ところが若先生は、「口とノドはつながっている」と言いながら、口内炎という診断をした。

 親も親なら息子も息子、とぼけた親子先生にノドをかき回された。
 病名違いは大ごとなのだが、見えるノドのこと。治療は同じだった。

 昨日のブログで、父と息子は似ていると書いたが、今日は、それが実証された感じがした。

 

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父と息子の関係

2007年10月23日 07時54分08秒 | 身辺雑記

                                                                                                                                                                                                             

 昨日の午後、かかりつけの耳鼻科へ行った。ノドに不愉快な痛みがあった。

 待合室は満員で、14~5席ほどの椅子は満席となっていた。

 患者はほとんど老人で、子供連れが2組。まさに高齢化社会そのものだ。

 若いママさんが、「どうぞ」と、席を譲ってくれた。電車の中では、滅多に見られない光景だ。
礼を言って、席に着いた。

 3~4歳ほどの男の子が、待合室を走り廻っている。ママさんは気が気ではない様子。

「○○ちゃん、中待合室へ入ってください」と、アナウンスで男の子が呼ばれた。

 この医院は中待合室があって、そこで診察の順番を待つことになっている。

 私の位置からは、お医者の声がよく聞こえた。
「××◇◇……」と言っている。いつものことなのだが、ここのお医者は小言が多い。
 注意のつもりだろうが、聞くほうは叱られている感じになる。

「○○ちゃん、どうぞ」と呼ばれた。男の子の番だ。
 泣くだろうかと案じていたのだが、静かに診て貰っている。耳なのか鼻なのかノドなのか。

「もう、だいぶいいですねえ」とお医者の声。小言の多いあのお医者だ。
「じゃあ、もう来なくていいですね?」と、ママさんが訊ねた。ホッとした様子だ。
「それは私が決めます。もう一度来てください!」。ママさんが叱られた。

 いつもの調子でやっている。近所では、「恐いけれど腕のいい先生」で通っているのだ。
 つまり、お医者のマイペース。昔からその調子で来たようだ。患者はそれを承知でかかっているのだから、問題はない。

 私も中待合室に呼ばれた。

「………?」
 お医者は爺さん先生ではない。若先生だ。

 声はそっくりだし、叱り方までよく似ている。「親子だなあ」と、私はつくずく思った。

「ああ、大きな口内炎ですねえ」
 私のノドを覗きながら、若先生が言った。

「ノドでしょう?」。ノドにも口内炎があるのか、とは、私の素朴な疑問だ。
「口とノドはつながっているでしょう!」。若先生はこともなげに言った。
 
 なるほどとは思ったが、そのデンで言ったら、「胃潰瘍も口内炎か?」と言いたかった。
 患者は弱い立場。ぐっとこらえた。
 それにしても、よく似ている親子だ。 

 私にも息子がいる。なんのかのと私を批判したりしている。父と息子はよく似るのだぞ。
「ザマアミロ!」と、 一瞬、私はほくそ笑んだ。
 しかし一方では、
「ごめんなあ」、という気持ちも生まれてきた。

 父と息子の関係は、単純でいて複雑だ。

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秋の薔薇

2007年10月22日 15時15分59秒 | 身辺雑記

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 車で10分ほどの植物園へ向かいました。遠出をすれば別ですが、手軽に近所で1~2枚撮ろうと思ったからです。

 残念ながら、今日は休館日でした。ドジな話です。

 せっかく来たのに手ぶらで帰るのも口惜しいと思い、裏手の薔薇園へ行きました。
 色あせた感じですが、沢山の薔薇が咲いていました。

「私は薔薇よ!」と、強く自分を誇示している感じではなく、
「よかったら見てくださいな、私だって薔薇よ」と、遠慮がちにこちらを見ている風情でした。

 秋も深まってくると、さすがの薔薇も、花弁に勢いがないように見えます。

 春に放っていたあの強烈な個性は、今はもう感じられません。

 平凡な薔薇たちでした。

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