平成16年10月16日、朝5時50分撮影。
美しい日の出を撮るつもりで三脚を立てて待っていたのだが、お日様のご機嫌が悪く、一時も顔を覗かせてくれなかった。
私は「本態性振戦」です。「振戦」とは、ふるえることです。パーキンソン病の症状も「振戦」が出るようです。私の場合、左手の手首から先が小刻みにふるえます。
私の「ふるえ」は高校生のころからでした。いろいろの精密検査の結果、「本態性振戦」となりました。つまり、「原因がはっきりしないふるえ」という診断です。
学生やサラリーマン現役のころは、人の手前もありますので、内服薬でふるえを止めておりました。昔の麻雀は全自動でなかったため、大変に不便でした。名刺交換も大いに困りました。だから、薬の服用は必須だったのです。
酒宴はもっともつらい場面です。左手では御銚子も杯も持てません。そこでふるえたりしたら、「アルコール性中毒症」の誤解を受けてしまいます。
だから、薬の服用は欠かせませんでした。
しかし、一線を退いたとたんに、医師から、薬の服用をやめるように強く勧められました。
「手のふるえくらい、いいじゃありませんか」、という理由です。
「普通の人はふるえていないではありませんか」、と食い下がる私。
「ほかの人と違うからといって、病気とは限りません。あなたの個性です!」
医師は引き下がってくれませんでした。薬の副作用がイヤだったのでしょうか。
医師の言葉には説得力がありました。だから今は、薬を飲んでおりません。
だから、左手はふるえています。体調が悪いと、ふるえがひどくなります。
左手なので、「書くこと」、「食べること」、「囲碁の石を持つこと」などに支障はありません。麻雀も、今は全自動になったため、左手は使わないで済みます。便利な世の中です。
問題点と言えば、「見た目」(こちらから言わなければ、気付きません)、「パソコンのキータッチ」、「カメラの微妙な操作」などに支障があります。自動車のギヤ操作などの力仕事には、まったく影響はありません。
実のところ、私は左利きなので、傍目以上に不便はあるのですが、
「あなたの個性です!」、という医師の強いセリフに、すっかりシャッポを脱いだ次第です。
加齢と共に、少しずつふるえはひどくなってきております。しかし、多少は不自由な左手でも、工面しながら、日々、カメラやブログを楽しんでいる次第です。
弱音っぽかったかなあと、少し反省をしながら、キー操作を終わります。