新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

生老病死

2007年10月15日 11時24分55秒 | 身辺雑記
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小さな樹木(車輪梅)の葉に雨滴。安らぎの空間である。

 「このごろの先輩は、弱気過ぎていませんか。つらい時でも虚勢を張って、元気に頑張ってきたではありませんか。泣き言を言っていたら、本当に病気になってしまいますよ」。

 後輩から言われた言葉だ。私を案じての忠告なのだろう。

「そうかなあ、自分に素直になっているだけなんだがなあ」、と私は思っている。

「生老病死」という「苦」が、もともと人間に決められた運命だと、仏教では説いているようだ。私もその考えに違和感はない。

 だから、「病気には完治がなく、柔らかく治めるだけなのだ」と、説いている人もいる。「生老病死」をどのように解釈するのか、本当のところ、分かってはいない。

 
しかし、生まれて老いて、やがて死を迎えることは、自明の理。どのように足掻いてみても、死から逃れることはできない。

「生」から「死」に到る過程で、「老」を重ねながら、時には「病」を得ることもあろう。
 例外として、「生老死」の人もいるかもしれないが、「病」を意識する暇がなかっただけなのではなかろうか。例の「PPK」(ピンピンコロリ)にしても、「病」を通過していてのことだ。

 私は今、「虚勢」など張らずに、「病」と「死」を柔らかく受け入れようとしている。

 後輩から見れば、「弱気になっている」と映っているのだろう。後輩の忠告はありがたく頂くことにしたい。先輩の「泣き言」は聞きたくないのかもしれない。聞き苦しいと感じているとも言える。

 しかし私は、「老」を得た今、泣き言を賢く言いながら、得てしまった「病」は柔らかく治め、生活して行こうと思っている。

 

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コメント (4)
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