新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

コスモス日和

2007年10月06日 14時44分17秒 | 日記・エッセイ・コラム

Simg_1173t                                                                

                                              

                                                 

                                             

                                           

                                                            

       

                                                                         朝の寝起きも悪く、行動も緩慢。

「あれっ、コスモスに行かないの?」
 カミさんの言葉を聞くまで、写真撮影のことは頭になかった。

 しかし言葉をかけられてしまえば、動かざるをえない。ノロノロと準備して、発車。

 天気はすこぶる良好で、どこかで運動会でもあるらしく、花火が鳴っている。だが、何となく気分が乗らない。

 20分ほどで現地到着。
 まだ花時には、幾日か早い。満開とは言えない。しかも、少しばかり風がある。
 撮らずに帰る理由はあったが、カメラの準備に入った。

 犬連れの男性が寄ってきた。
「今年のコスモスは、遅れてますねえ。何のせいですかなあ」
 そんなことを訊ねられても、私には答えられない。しかし、私にも、遅いという実感はあった。例年なら、この辺りでも、とっくに咲ききっている。

「台風のせいかも知れませんねえ」。
 あまり自信もなかったが、私はそんな言い方をした。

 半月ほど前、栃木県の「花之江の郷」へ行った。コスモスは無惨な姿だった。「台風にやられましてねえ」と、植物園の人がぼやいていた。
 今年はどこへ行っても、「コスモスが遅い」、ということを聞く。

 花弁の傷も気になった。咲く前の蕾のころ、すでに傷ついていたのだろうか。

 幾枚かの写真を撮った。思いなしか、花に元気が感じられなかった。なんとなく、弱々しい。もちろん、コスモスの魅力は弱々しさにあるのだが(これは私の独断です)、今年の花は病的に弱々しい。

 山口百恵さんの歌に、「秋桜」がある。私には難しくて歌えないが、心に残っている歌だ。弱くせつなくひびいてくる。

     こんな小春日の 穏やかな日は
     もうすこしあなたの子供で いさせて下さい 

 私はコスモスが大好きだ。秋の花では、一も二も三もコスモスで、その次ぎは曼珠沙華。
 そよぐともなく揺れているか弱い風情が、なんともいじらしい。

 今年のコスモスは傷んでいる。その理由を私は知らない。

 今朝もコスモスに会えて、本当によかった。

にほんブログ村 シニア日記ブログへ   ← よろしかったら、クリックをお願いします。
             
 

             

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする