秋が深まってきた。
今朝、ずーっと遠ざかっていた鵯の姿を見かけた。やはり、鳴き声はけたたましい。
午後に撮った芒。今が見頃かも知れたい。
厭なニュースが続いている。
リンチ殺人事件、幼児刺殺事件、祖父母殺人事件などなど。
ワーカホリック、セクハラ……。
各種社会保障制度の行き詰まり。
国中が神経症に罹っているようだ。
過度の市場原理主義によって、共同体が崩壊しはじめたのだ。
「市場のことは市場にまかせる」とは、原理的には理解できるのだが、狩猟民族には良策であっても、わが農耕民族には相応しくなかったのかもしれない。
高度成長路線を突っ走ってきた我々の世代に、責任の一端があったのだろうか。
豊かではなくても、向こう三軒両隣が助け合っていた、戦争下のあの時代が懐かしい。
崩れかかっている共同体を、何によって再構築するか、時代が我々に問うている。