新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

多少の不満

2007年10月19日 08時00分00秒 | 身辺雑記

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 秋の季語で、秋薔薇というのがある。

 四季咲きの薔薇は、5月中旬と10月上旬に開花させる。秋の薔薇は春の薔薇に比べて、やや小振りで色も悪い。

 秋薔薇という季語には、小ぶりで色が悪いという含みがあるのだという。

  秋薔薇や彩を尽くして艶ならず   松根東洋城 (渋柿)

  夏の開花期に間に合わなかったからと言って、「どんなに努力しても、妖艶にはほど遠いものなのだなあ」と、半ば気の毒がって詠っている。

 秋薔薇は確かに小振りだが、季節を曲げてまでして、懸命に咲いたのだ。誉めこそすれ、哀れみをかけた詠い方には、私は不当な差別を感じる。賛成が出来かねるのだ。

 秋薔薇と言えども、懸命に咲いてくれて、綺麗ですよ。

 蜂の営みを、身体全体で支えているなんて、本当に健気。

 「秋薔薇」という季語に、私はしっくり行かない。

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コメント (6)
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