新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

タクシー料金値上げの怪

2007年10月27日 05時52分43秒 | 身辺雑記

Simg_0624t  冷ややか
 秋の冷ややかさを撮ろうとしたが、夕暮れ時でもあって、キリッとしたものとはならなかった。
 水面に空の雲でもあればよかったのだが残念。
 自分の腕を棚上げして、文句を言うな!

 都内でタクシーに乗った。

「タクシー料金が値上げですって?」と、イヤみな私の質問に対し、
「そうなんですよ。私たちにはよくないと思うンですがねえ」。まんざら嘘でもなさそうな語調で、ドライバーは言った。

 ドライバーとしては、客のタクシー離れが恐いのだそうな。
「お客さんが乗ってくれなくなりますから……。そりゃあ正直なもンですよ」。

 つまり、彼曰く、
「値上げをするより、今の料金のまま、歩合をあげてくれればいいンですがねえ」。
 勝手なドライバーサイドの言い分と、会社側は言うに違いない。

 今回の値上げを承認するに当たって、陸運局は、
「規制緩和をしたのでタクシー台数が増え、一台当たりの売り上げが下がって、そのしわ寄せがドライバーにいってしまった。料金値上げをして、ドライバーの待遇を改善するという会社側の説明を認めることにした」と、説明をした。

 おいおい、これは妙な話ではないか。

 以前は車両台数を規制していたので、タクシー会社は車両を増やせなかった。つまり、そのことで、自由な競争を阻害していたのだ。
 だから規制を緩和して自由化したのではなかったのか。
 利用者にも経営者にもよく、ドライバーにも還元できると思ったので、各社は台数を増やしたはずだったよね。
 規制緩和の時は、そんな論議だったはずだ。

 しかしそれは思惑はずれ。
 不景気なので、利用客が減少した。特に、チケット客が激減した。利用会社が交際費や交通費の節減を計ったからだ。

 そこへ自由化によって台数が増えたので、ドライバーにとっては一人当たりの売り上げが減少した。歩合制なので、手取りが減ってしまったのだ。

 それを料金値上げ、つまり、利用者の負担で解消しようと言うのですか?

 規制緩和とは、経営サイドにかかっていた規制をはずしたこと。
 規制緩和をどのように活かすかは、経営者の自由な経営判断だ。
 うまくいかなかったからといって、利用者の負担で解決するってことになるんですか?

 やはりこの国はおかしいね。

 安倍さんはやり通せなかったけれど、戦後60年のオリがたまっているのかなあ。
 つまり、「戦後レジュームからの脱却」は必要だった。
 憲法改正だけのことではなく、脱却すべきことは沢山あった。

 もっとわかりやすく、自分の言葉でいってくれればよかったのに。

p>にほんブログ村 シニア日記ブログへ   ← 応援のクリックをお願いします!

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする