新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

歴史観の確立

2008年11月02日 10時54分11秒 | コラム・エッセー

 自衛隊の高級幹部が、馬鹿な論文を書いて更迭された。

 日本政府の迅速な対応によって、取りあえずの外交課題とはならない様子だ。

 しかし民主党をはじめ野党にとっては、麻生総理を解散・総選挙へ追い込む手がかりを掴むこととなった。今後、テロ特措法改正案の審議を軸に、激しい攻防となるかもしれない。

 航空幕僚長たる者が、愚かなことをしたものと思う。勉強不足というより、思慮不足と言いたい。国際情勢、日本政府の立場、自分の立場などについて、日頃からどのように考えていたのだろうか。

 たとえ言い分があろうとも、個人的な見解を述べてはなるまい。「村山富市談話」などの過去における政府対応に対し、異なった意見を持つのは結構だ。それを論文の形で発表できると考えていたのだろうか。まことに愚かしい仕儀と言える。

 とは言え、「村山談話」があるという理由で、歴史認識に関する論議を圧殺してはなるまい。別の場で継続的に論議を深め、国の共通認識を高めていく必要はあると思う。

 それにしても、やはり日本という国は、危機管理能力が劣っているようだ。言っても許される事実と許されない事実とを区分できていないらしい。

 アメリカなどによる占領政策に洗脳された人たちがいる。それに強く反発している人たちもいる。まったく関心を示さない人たちもいる。

 周辺諸国の歴史認識のみを正しいと信じている人たちもいる。独自の歴史観を有している人たちもいる。これにも無関心な人たちがいる。

 もちろんこの私もそのいずれかには入っている。

 当時の日本は、自ら招いた面もあったが、国際的に孤立の方向へ進んでいた。資源確保の必要性もあり、武力を以て他国へ侵攻したことは事実だったと思う。

 それらのトータル的な事実の究明と、国としての歴史観の確立を求めたい。ドサクサに紛れた「村山談話」でよしとすることはできない。

 今日の段階では、それ以上のことを書かないこととする。

 別館の「到るところ青山」にもお出かけ下さいませ。

 こちらへ→ http://hiyodori.blogzine.jp/seizan/

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コメント (12)
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