![Simg_5063 Simg_5063](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/ef/cbfe127c48e454000457498d5dce2007.jpg)
過日、花店の前を通った。
もう間もなく12月。
街は気が早い。もうクリスマス・セールの呼び声だ。
花店の前を通った。ポインセチアの鉢が、店の中央に顔を揃えていた。
1鉢の値段は3千円。なんとなくお手頃。
ふっと、私が買い求めることを想像した。実現性の薄い想像だ。
いつ?、誰に?
想像がつかない。
カミさんに贈ったら、病気になったと思われる。救急車を呼ばれかねない。
これほど花の写真に憬れている私だが、ポインセチアの鉢は買えない。
この花は若い娘には似合わない。初老以降のご婦人にピッタリな感じだ。
どのように思いを巡らせても、贈る相手が考えつかない。
仮に思いついたとしても、とても実行できそうにない。
花言葉も凄い。「私の心は燃えている」、「聖なる願い」、「祝福」など。
迂闊にも、買い求めたとしたら、どうなるだろうか。
躊躇いつ ポインセチアを抱えたり
俯きながら 行きつ戻りつ
こんな展開が想像できる。
私は世間を窮屈に生きているようだ。
抱へられポインセチアの戸惑へり 鵯 一平
気の毒なのは、ポインセチアかもしれない。
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