昨日の午前中は、穏やかな日和だった。
枯葉を撮る目的で、自然公園へ出かけた。
いろいろな枯葉が眼についたが、その内の２枚を紹介したい。
上の写真、枯葉が途中で蜘蛛の巣に引っかかっていた。２枚が連なっている。
風に吹かれれば、クルクルと廻った。
いずれは何処かへ飛んで行くだろう。今はさしあたりの仮の宿だ。
とても頼りない仮の宿だが、これも運命の一つ。
上の枯葉も、仮の宿。
実と一緒の枯葉が、下の枝に引っかかった。強い風が吹けば、何処かへ飛んで行く。
ドングリが一緒のところが、少しばかり心強いか。
ウオーキング中の老人夫婦が、撮影中の私を怪訝に思ったようだ。
「何を撮ってるンですか？」 夫氏が声をかけてきた。
「落葉を撮ってます」 私はそのように答えた。それ以外に答えようがない。
「フーン？」 曖昧に微笑んで、老人は立ち去って行った。
「ヘンなヤツ」 そのように思ったらしい。
確かに、挙動不審に見えるかもしれない。
山茶花にも枯葉が引っかかっていた。
その傍らで、風にヒラヒラしている綿毛を見つけた。この季節になっても、まだ行き先を定めていない綿毛があるのだ。
いかにも遅すぎる巣立ちではないか。
周囲を探したが、この一粒だけだった。
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