新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

皇居一周駅伝

2008年11月19日 07時07分40秒 | コラム・エッセー

 駅伝の季節です。

 この季節に入ると、私には苦い思い出がよみがえります。

 こんな私でも、皇居一周駅伝大会に出たことがありました。周辺の企業がチームを作り、競い合おうという企画でした。

 仕事場が近傍にありましたので、若い人たちが燃え、つい私も乗せられたました。愚かです。

 第一走者から第四走者までが半周を走り、最終走者が一周するという走り方です。

 まことに不遜な話なのですが、走者の割り振りは、酒を飲みながら決めたのです。真っ当な結果が期待できるはずはありませんでした。しかも、走者順を年齢順にしたのですから、ひどい話です。

 50歳代が私一人。40歳代が一人。あとは30歳代が3人でした。

 当然、第一走者は私です。花の一区とおだてられ、承諾したのですから、無謀な私ではありませんか。なによりも、スポーツの神を冒涜する仕儀でした。

 一区は桜田門から乾門までの約2.6キロ。

 おそらく30チーム以上は出場したでしょうが、スタートについた選手の中で、私は最年長でした。

 ピストルの轟音とともに、一斉にスタート。私も遜色のない出足でした。

 ところが、半分も走った頃から、ドンドン追い抜かれ始めました。

 当然のことです。毎日の昼休みに、走っていた連中が相手だったのです。

 毎日新聞社の前を通過するころは、辺りに競争相手の走者がおりませんでした。

 先のほうに、歩道橋がありました。そこから手を振っている人いました。わがチームの第三走者ではありませんか。

 あとで聞いたのですが、あまり私が遅いので、ここで打ち切りにしようという話が出ていたのだそうです。ひどい周回遅れが出たのでは、主催者に迷惑がかかるようでした。

 打ち切られもせず、私はやっと襷を繋ぎましたが、もう死んだ気分でした。

 もちろん、結果は最下位でした。すべての責任は私にありました。

 2.6キロメートル程度なら、なんとかなるさ!これが間違いのもと。歩いての2.6ではなく、競争の2.6キロなのでした。まさに蛮勇です。いや、愚行です。

 その夜に飲んだビールは、格別の味でした。ビールの味には勝ちも負けもなく、走った後の爽快感だけで味わったのです。

 わが仕事場チームは、翌年からは出場しませんでした。

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コメント (18)
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