人気声優、勇気ある発言「オタ芸禁止」の波紋
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《「正論」の声多く》
声優で歌手の榊原ゆい(年齢未公表)が自身のブログで発した“勇気ある発言”が話題を呼んでいる。榊原は「今後一切、私が出演するステージではオタ芸といわれるものは禁止にしたい」と宣言したのだ。
アキバ系の一部で暴走中の“オタ芸”とは熱狂的なファンが繰り広げる奇妙なパフォーマンスのこと。独特のかけ声に合わせた激しい身ぶり手ぶりが特徴だ。
榊原は20日のブログでファンに呼びかけた。
「ステージをろくに見ずに勝手に激しい動きをして達成感を得て帰る…というのは、本当に自己満足以外の何ものでもない」
「オタ芸という名前が付いているだけで、それが迷惑行為だという事に気づいて頂きたい」
アイドルのブログとしては異例のストレートな表現だ。21日も続いた。
「オタ芸がないと盛り上がれないじゃないかという意見は、私は違うんじゃないかなと感じます」
榊原のブログにはコメント欄が無くファンからの意見は書き込めないが、巨大掲示板「2ちゃんねる」やアニメファンのサイトでは「正論だ。よく言ってくれた」との意見が大勢だ。
こうした反応について所属事務所関係者は「ブログの通りです」と静観の構えだが、榊原の知名度が一気に上がったのも事実。
オタク文化に詳しいライターの双葉ススム氏は「オタ芸を“打つ(踊る)”人は自分たちの動きに陶酔しているだけ。路上でも通行の邪魔で、多くの店が迷惑がっている」と語る。
そもそもオタ芸は、5、6年前から「モーニング娘。」などハロー!プロジェクト系アイドルのライブで、一部のファンが広めたというのが定説。アイドル評論家の遠藤ひろ氏によると、藤本美貴(23)が「モー娘。」に加入した5年前からオタ芸が一気に増え、アキバのオタク系アイドルにも広がった。
双葉氏は「メードカフェの流行が始まった頃からオタクも変わった。オタ芸はその先鋭だろうが、崇拝先のアイドルに嫌われては存在意義がない」と語る。
一方、遠藤氏は「オタ芸は“オタク系アイドル”というジャンルに根付く。禁止されたら他のアイドルに移動するだけ。今はオタ芸向きの曲を出したり、オタ芸を打ちやすい雰囲気のライブにわざとしている面もある」と煽る側の問題も指摘した。
榊原はゲームやアニメで人気を集める声優で、歌手としてはシングル6枚、アルバム3枚をリリース。ライブにも頻繁に登場しているだけに影響力は小さくないはず。オタ芸愛好者はどうするか。
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う~ん。
私は今、アニメオタク趣味はほとんど引退に近い状況だし、以前から大したイベント参加実績もないだけに、この辺の事情はよくわからないのだけれど、リズムに合わせて跳ぶくらい誰しもやってきたのだから、跳ぶくらいなら許容範囲だと思っている。本音を言うと、メイドカフェのことを「メード」カフェと書くようなライターごときに迷惑呼ばわりされる筋合いはないという気持ちもある。
ただ、確信犯的に下着を露出したネットアイドルが逮捕されるような事件が起こっている最近の秋葉原の状況を見ても、この世界の流儀を知らない新しい連中が入ってきて、混乱が生じている様子も窺えるし、実際、茅原実里のイベントで、参加者に対しこんな注意が出されるような状況も生まれてきている。
すべてのオタクがこういう人たちばかりではないということは承知しているつもりだし、彼らの名誉のためにも強調しておく必要があるが…。
オタクというのは、いつも表現することに最も力点を置いてきたし、表現の自由が危うくなればそれに抗して自由な表現を守ってきた。同人誌即売会などは、表現の自由と社会規範とのギリギリの均衡点で、絶妙なバランス感覚によって辛うじて維持されてきた感すらある。
そうしたバランス感覚を知らない一般層が暴走し、彼らに対する管理を口実に規制だけが強化されるとしたら、本当の意味でイベントを自由に楽しむ余地がなくなってしまうだろう。
私が恐れるのは、そのような事態になることである。
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《「正論」の声多く》
声優で歌手の榊原ゆい(年齢未公表)が自身のブログで発した“勇気ある発言”が話題を呼んでいる。榊原は「今後一切、私が出演するステージではオタ芸といわれるものは禁止にしたい」と宣言したのだ。
アキバ系の一部で暴走中の“オタ芸”とは熱狂的なファンが繰り広げる奇妙なパフォーマンスのこと。独特のかけ声に合わせた激しい身ぶり手ぶりが特徴だ。
榊原は20日のブログでファンに呼びかけた。
「ステージをろくに見ずに勝手に激しい動きをして達成感を得て帰る…というのは、本当に自己満足以外の何ものでもない」
「オタ芸という名前が付いているだけで、それが迷惑行為だという事に気づいて頂きたい」
アイドルのブログとしては異例のストレートな表現だ。21日も続いた。
「オタ芸がないと盛り上がれないじゃないかという意見は、私は違うんじゃないかなと感じます」
榊原のブログにはコメント欄が無くファンからの意見は書き込めないが、巨大掲示板「2ちゃんねる」やアニメファンのサイトでは「正論だ。よく言ってくれた」との意見が大勢だ。
こうした反応について所属事務所関係者は「ブログの通りです」と静観の構えだが、榊原の知名度が一気に上がったのも事実。
オタク文化に詳しいライターの双葉ススム氏は「オタ芸を“打つ(踊る)”人は自分たちの動きに陶酔しているだけ。路上でも通行の邪魔で、多くの店が迷惑がっている」と語る。
そもそもオタ芸は、5、6年前から「モーニング娘。」などハロー!プロジェクト系アイドルのライブで、一部のファンが広めたというのが定説。アイドル評論家の遠藤ひろ氏によると、藤本美貴(23)が「モー娘。」に加入した5年前からオタ芸が一気に増え、アキバのオタク系アイドルにも広がった。
双葉氏は「メードカフェの流行が始まった頃からオタクも変わった。オタ芸はその先鋭だろうが、崇拝先のアイドルに嫌われては存在意義がない」と語る。
一方、遠藤氏は「オタ芸は“オタク系アイドル”というジャンルに根付く。禁止されたら他のアイドルに移動するだけ。今はオタ芸向きの曲を出したり、オタ芸を打ちやすい雰囲気のライブにわざとしている面もある」と煽る側の問題も指摘した。
榊原はゲームやアニメで人気を集める声優で、歌手としてはシングル6枚、アルバム3枚をリリース。ライブにも頻繁に登場しているだけに影響力は小さくないはず。オタ芸愛好者はどうするか。
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う~ん。
私は今、アニメオタク趣味はほとんど引退に近い状況だし、以前から大したイベント参加実績もないだけに、この辺の事情はよくわからないのだけれど、リズムに合わせて跳ぶくらい誰しもやってきたのだから、跳ぶくらいなら許容範囲だと思っている。本音を言うと、メイドカフェのことを「メード」カフェと書くようなライターごときに迷惑呼ばわりされる筋合いはないという気持ちもある。
ただ、確信犯的に下着を露出したネットアイドルが逮捕されるような事件が起こっている最近の秋葉原の状況を見ても、この世界の流儀を知らない新しい連中が入ってきて、混乱が生じている様子も窺えるし、実際、茅原実里のイベントで、参加者に対しこんな注意が出されるような状況も生まれてきている。
すべてのオタクがこういう人たちばかりではないということは承知しているつもりだし、彼らの名誉のためにも強調しておく必要があるが…。
オタクというのは、いつも表現することに最も力点を置いてきたし、表現の自由が危うくなればそれに抗して自由な表現を守ってきた。同人誌即売会などは、表現の自由と社会規範とのギリギリの均衡点で、絶妙なバランス感覚によって辛うじて維持されてきた感すらある。
そうしたバランス感覚を知らない一般層が暴走し、彼らに対する管理を口実に規制だけが強化されるとしたら、本当の意味でイベントを自由に楽しむ余地がなくなってしまうだろう。
私が恐れるのは、そのような事態になることである。