人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

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●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

東日本大震災から2年

2013-03-11 22:45:27 | その他社会・時事
東日本大震災から今日で2年経った。

この2年間、長かったような気がするし、あっという間だった気もする。大自然の猛威の前に何もできなかった無力感にとらわれながら、一方で充実した2年間であったような気もする。自分は何をしているんだろうと思う一方、何となく成長したような気もする。この2年間は、そんな不思議で非日常な日々だった。

あの瞬間、私は職場にいた。ちょうど現場回りを終えて帰社し、車庫に車を戻したとき、強い揺れに襲われた。あまりにも強い揺れで最初は現実と思えなかった。やがて地震だとわかると、しばらく車から出ることができなかった。あまりに長い間揺れが続くので、車庫が倒壊するかもしれないという恐怖が襲ってきて、車から出る決心がついた。強い揺れが続く中、車を出た。事務所に歩いて戻ると、停電して中は書類が散乱していた。役員室ではパソコンが落下した。

「気象・地震」カテゴリの過去ログをご覧いただくとおわかりかと思うが、当ブログ管理人は、2008年頃から三陸沖のプレート境界で地震が頻発するのを見て、宮城県沖地震は近いと判断、2009年頃から自宅の食器棚の固定などの対策を講じていた。そのせいか、自宅で落ちて割れたのはわずかに急須1個のみ。ほとんどの食器は割れずに残り、改めて地震対策の重要さを知った。

あれから2年。震災で折れてしまった心はまだ修復途上にある。6~7割くらい復活できたというところだろうか。震災直後は毎日、お世話になりっぱなしだった睡眠導入剤も、昨年夏に飲んで以来、もう長いこと飲まずに済んでいる。地震や津波で愛する人や住まいを失った人、別れ別れになった人たちが、まだ生活を再建できずさまよい続けているのに比べれば、仕事も家も家族も失わずに済んだ私が文句など本当は言ってはいけないのだろう。

そんな思いの一方で、地域、家族をバラバラに引き裂いた原発事故という人災に対しては、怒る余裕もない人たちの分まで自分が怒らねば、との思いもある。正直に告白すれば、私も原発事故のこれほどの拡大は予想外だった。これだけの巨大な地震で事故を防げるとは思わなかったが、せめて東電はもっとマシな対応を取るだろうと、あの時点では思っていた。震災後の東電の対応がここまでヘタレだとは、それこそ「想定外」だった。過去の戦争や災害を見てもそうだが、日本の場合、いつも弱点はハードではなくソフト、装置ではなく人間にある。

地震が起きるたびに福島原発の心配をし、今なおふくいちライブカメラは定期的にチェックしている。こんな状況でも原発を推進し、再稼働を狙う者たちに対しては、敵愾心に近い怒りの炎を燃やしながら、この2年、どうすれば彼らに一矢報いることができるかを常に考えてきた。震災2年を機に、当ブログ管理人は、改めてはっきり表明しておく――誰であれ、原発を支持、推進する者は当ブログの敵だと。

今日は、職場には半旗が掲げられ、地震発生時刻の午後2時46分に黙祷が捧げられた。被災地では、まだ行方不明になったままの人たちもいる。16万人が、原発事故の影響で自宅に帰れないでいる。行く当てもなく仮設住宅で不自由な思いをしている人たちがいる。そうした人たちのためにも、今日は心を静かにして祈る日にしたいと思う。

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