安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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本日の和歌山県北部の地震について

2011-07-05 23:42:38 | 気象・地震
平成23年7月5日19時18分頃の和歌山県北部の地震について(気象庁報道発表)

今夜19時18分に和歌山県北部で起きた地震(最大震度5強)について、簡単にではあるがコメントしておく。

2011年の年明け頃から、震源の浅い地震(震源の深さが20kmより浅いもの)が増えているが、今回の地震も震源深さが7kmというきわめて浅いところで起きた。しかも直下型であったため、M5.5という規模の割には最大震度が5強と強い揺れとなった。震央周辺の人たちは肝を冷やしたと思うが、地震の規模としては中規模であり、地震国日本では、この程度の地震なら月1回程度は発生している。

発震機構(地震のメカニズム)は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(速報)。地殻の中の内側に押し合う動きにより発生した地震だ。日本を貫く地震の巣である中央構造線のやや南に当たり、活発な活断層がある地域でもある。

この地域でM4.5を超える地震は、1948年を最後に起きておらず、長い眠りについていた。これからこの地域の活断層が活発化し、さらなる大地震となるのか、それともこの地震を契機にエネルギーが一定程度放出されて鎮静化に向かうのかはまだわからない。

今年5月以降、この地域では微弱な地震が続いており、明らかな予兆があった。すでに当ブログでは5月12日付記事にてこの地域での大規模地震の発生を懸念し、読者の皆さまに注意喚起をしておいた。この予想が的中したことに私自身が最も驚いているが、50年漁師をしている人物でさえ経験がないほどの規模での不漁という事実から考えると、これよりさらに大規模な地震が今後引き続いて起きる可能性は十分考えられる。この地域の皆さまには気をつけていただきたい。また、海水浴シーズンが近づいているが、遊泳中に大きな揺れが来た場合はすぐに高台に避難できるよう万全の備えで臨んでほしい。

最後に余談だが、地震の予兆とされる動物の異常行動や異常な自然現象のことを宏観異常現象と呼ぶ。「ナマズが暴れると地震」という民間伝承が宏観異常現象の代表例だが、そのほとんどは地震との関連が解明されていない。特に、地震雲の類は現状では全く当てにならないと言ってもよい。

しかし、その中でも地震予知に一定程度役立ちそうだと思われるのが魚の異常行動である。今まで獲れていた種類の魚がぱったりと獲れなくなったり、逆に想像もしていなかった魚種が急に大豊漁になったりするときは要注意と言っていい。6月20日付記事でも三陸沖での異常なマダイの豊漁を紹介したら、その3日後の6月23日朝、岩手県沖で地震が起きた。

特に、深海魚である「リュウグウノツカイ」は地震予知魚として知られており、この魚が浅瀬に打ち上げられると必ず地震が起きると言われている。しかもこの魚の場合、打ち上げられた地域ではなく、少し離れた地域で地震が起きることが多いという特徴を持つ。一昨年から昨年にかけて、日本海側の各地で次々とこの魚が打ち上げられたのをご記憶の方もいるかもしれない。事実、地震は日本海側ではなく、東日本大震災として太平洋側で起きた。

私は今、宏観異常現象に関してひとつの確信を持ちつつある・・・魚の異常行動は、地震予知にかなり有効なのではないかということだ。当エントリの中で紹介した過去記事とその後の地震発生の経過にはある程度の相関関係があることをご理解いただけるはずである。

しかし一方、ほんの1~2例だけで結論を出すのが早計だということは当ブログとしても理解しているつもりである。今後も焦ることなく、宏観異常現象と地震との関係に注目していきたいと思っている。

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本日の放射能測定値

2011-07-05 23:15:33 | 福島原発事故に伴う放射能測定値
<本日の計測結果>

・計測年月日、時間
 2011年7月5日 午後7時20分

・計測場所
 計測場所 福島県西白河郡西郷村 八雲神社(地図

・計測時の気象条件(晴/曇/雨/雪の別及び風向、風速)
 天気:晴
 風向・風速:北北西 10.0m

・計測結果(単位:マイクロシーベルト/時)
 ・神社境内
  大気中(高さ100cm)   0.62
  土壌(高さ10cm)    0.92

 ・神社脇の公園遊具前
  大気中(高さ100cm)   0.30
  土壌(高さ10cm)    0.27

<測定結果についてのコメント>
神社境内の土壌の線量はやや下がってきた。明日以降もさらに推移を見極めたい。計測時間が遅かったこともあり、草の計測はできないまま終わった。

今日は、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などの団体が、高線量のホットスポットが見つかったとして、避難区域の拡大を求める声明を発表した(記事)。双葉町、大熊町から浪江町、飯舘村と北西に拡大してきた避難区域はついに伊達市にまで及んだ。伊達市の避難が終わったら、そのすぐ北西にあるのは福島市である。収束する気配の見えない福島原発事故。ついに県庁所在地の崩壊という人類史上未体験の事態さえ視野に入り始めた。あと半年後も放射能漏出が止まらなければ、県庁所在地の崩壊が現実のものになるかもしれない。

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