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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

伊豆半島沖で震度5弱が連続2回

2009-12-18 22:10:44 | 気象・地震
<地震>静岡・伊東で震度5弱=午後11時45分(毎日新聞)

静岡・伊豆でまた震度5弱=伊東市で未明以降7人けが(時事通信)

上記既報の通り、伊豆半島東方沖で2度にわたって震度5弱を記録した。

気象庁プレスリリース(1回目の地震)
気象庁プレスリリース(2回目の地震)
気象庁プレスリリース(伊豆半島東方沖の地震活動について)

3つのプレスリリースを見た上での今回の地震の特徴は、

・火山性地震の可能性は低い(火山活動が低調)
・地震の規模がM5.0~5.1といずれも中規模
・今年8月に静岡で起きた地震と発震機構解(メカニズム)が同じ(どちらも横ずれ断層型)
・新幹線がほとんど定時運転を続けるなど、揺れの範囲が狭い

などである。

揺れの範囲が狭いのは、震源が浅いことと関係している。地震の揺れは震源から逆円錐形のように地表に向かっていくからだ。地震の規模が小さい割に地表の揺れが大きかったのも、震源が浅かったことが原因と断定してよい。

今回、気象庁は、揺れが予想震度に達せず、発表基準を満たさないとして緊急地震速報を発表しなかったが、震源がきわめて浅かったことから、仮に発表しても間に合わなかった可能性が高いと思われる。震源がこれだけ浅いと、P波とS波の到達時刻に大きな違いがないからである。

今年8月の静岡地震に次ぐ東海地域での地震発生だが、当ブログは今のところ、来るべき東海地震とこの地震の関連については、あるともないとも断定できない。東海地震の前兆にしては規模が小さすぎるようにも思えるからだ。

だが一方、発震機構解が8月の静岡地震と同じであること(しかもずれの方向まで北北東-南南西方向で8月と同じ)、何より気象庁のプレスリリースの発表窓口が、東海地震を担当する地震予知情報課になっていることなど、多くの不安要素もある(通常の地震であれば、記者会見・発表は地震津波監視課が行う)。地震予知情報課が発表を担当している以上、気象庁は一定程度、東海地震との関連で今回の地震を見ている、という事実は指摘しておかなければならない。

とはいえ当ブログをご覧の皆さんは、「今すぐ大地震が来る」と慌てないでほしい。今回の地震は、東海地震の想定震源域から東に外れており、また、毎月1回開かれる地震防災対策強化地域判定会の定例会合の内容を見ても、想定震源域の中心となる御前崎はいまなお沈降が続いている。(定例会見(8月)の概要

この沈降が止まるときが、東海地震発生への大きなステップとなるだろう。当ブログは、東海地震発生までは、最短でもまだ数年の時間の余裕はあると考えている。

ただ、東海地震の想定震源域周辺が騒がしくなってきたことは事実である。今年8月の静岡地震は、東海地震発生までの流れの中に位置づけたとき、大きな転換点となる可能性が大きいものである。伊豆半島沖の群発地震はこれまで何度となく発生しては収束していったが、静岡地震の発生により過去の群発地震と同じ流れの中に位置づけることは困難になったように思う。端的に言えば、8月の静岡地震が想定震源域内の「長かった沈黙の時代」の終わりを告げるものであるような気がしてならないのだ。

東海地震の想定震源域、そして首都圏から東海地方に至る地域の人たちは、そろそろ東海地震への準備を始めなければならない時期に来たように思われる。

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