旧鴻池本店は、洋館(店舗=旧本店)と和館(創業者・鴻池忠治郎の居宅=旧本宅)から成り、ともに木造2階建です。建築設計:久保田小三郎、住友本店臨時建築部、室内装飾:相原雲楽、ステンドグラス:木内真太郎。
外観だけは何度も何度も見て、いつの日にか内部も見たいものと願っていた旧鴻池本店。建築本や写真集でアール・ヌーヴォーの素晴らしいインテリアや美しいステンドグラスの写真を眺め、建築展などで実物の一部を見たことがあるものの、もちろん非公開の内部は未見でした。しかし、今回、特別に内部を見学させて頂くことができ、長年の夢が叶って大感動・大感激でした。ただ、和館も含めて、願わくばもう1時間は見学したかったですね(汗)。
玄関を入っていきなり目に飛び込んできたステンドグラス。
鴻池ゆかりの鳳凰に因んだ孔雀を図案化した優美なデザイン、鮮やかな色の使い方、全て超一級品の素晴らしさです。様々な質感のガラスも味わいがあります。美しさはもちろん、その大きさと迫力にもビックリ!
以前、建築展で見ましたが、やはりステンドグラスは本来の場所で自然光を通して見るに限ります。
何という美しさ!
玄関ホール天井装飾のキューピット彫刻。これは珍しいですね。
階段室の装飾も実に良い佇まいです。
そして、そこから2階の応接室へ。
そこはため息の出るようなアール・ヌーヴォーの宝庫でした。
上部に曲線を使った典型的なアール・ヌーヴォー・デザインの鏡を配した暖炉。その両脇にある折りたたみ式のベッド。折りたたんだ状態では収納棚のように見えるのが面白いです。鴻池組の方が少し開閉のデモンストレーションをやって下さいました。
暖炉も華やかさと落ち着きが同居していて素晴らしいです。
ありとあらゆる部位に素晴らしい細部装飾が施されており、これらを1つ1つ見ていくだけでどんどん時間が過ぎていきました。
鴻池組旧本店の見学、うらやましい限りです。
噂に聞き、本でも一部は見たことがありますが、やはり素晴らしいですね。
ちょっと気になったのが、家具の前に説明板のようなものが立ててあるのは、見学にも対応できるようにしているということ?なのでしょうか。
こんばんは。
ここは・・・とにかく素晴らしかったです。
まさに浪花のアール・ヌーヴォーの館で、絶品!
事前に詳細な説明資料を頂いていたので、”家具の前の説明板”のことは殆ど意識していませんでした(汗)。
一部の床が傾斜しているようであったり傷んでいる部屋もあって、原則非公開のようですので、(一般的な)見学対応かどうかはよく分かりません。
ひろ009さんの写真を見てあらためて感動がよみがえってきました~
ステンドグラスの色合わせも美しいです。
部屋の隅々まで凝った装飾が施されてて、
ほんとに時間が足りませんでしたね。
こんばんは。
ここはホント素晴らしかったです。
特に玄関横の大きなステンドグラスと2階の応接室のアール・ヌーヴォー家具・建具が出色でした。
応接室はありとあらゆる細部装飾の写真を気のすむまで撮りたいなあ(笑)。
今後の講座でもどのような素晴らしい建物がリストアップされるのか楽しみです。
でも、川島先生は大変でしょうね。