ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

ムーンライト・ラブコール(梶尾真治)

2008-06-07 09:54:39 | 11:か行の作家

Moonlight1 ムーンライト・ラブコール(光文社文庫)
★★★★’:75点

作品によりやや好き嫌いというか、感銘度の差がありました。しかし、ブログで感想を書くために再度パラパラとページをめくると、ひきこまれてしまう魅力があります。1980年~1991年の作品集ということもあって若干時代の古さを感じさせる面はありますが、カジシン(梶真)さんには独特のムードがあります。

************************** 文庫本背表紙より **************************

 友達以上恋人未満の関係が長かった二人。月面基地勤務の彼から地球に届けられた、壮大な愛のメッセージとは?(ムーンライト・ラブコール)
 報われない仕事に追われ、家族からは疎まれ。人生に疲れた中年男は、あるきっかけで19歳の自分に戻る。人生をやり直せる!そんなチャンスに彼が選んだ道は・・・・・・。(一九六七空間)
 すべての読者に幸福な気持ちを運ぶ、永遠の名作8編!

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  ○「ムーンライト・ラブコール」

      空間を超えて伝えられた壮大な愛のメッセージ。
      オチは十分に予想できるのですが、good!
      お婆ちゃんと孫娘の会話も微笑ましくていいです。

  ◎「アニヴァーサリィ」

      新たなサンタクロース伝説の始まり。
      夫婦愛が素晴らしい。

   「ヴェールマンの末裔たち」 

      同窓会で再会した3人の男と1人の女。
      少女と怪獣。
      成長した少女が見つめる三人の乞食像とは。

   「夢の閃光・刹那の夏」

      竜介、達也、美梨子の愛と友情。
      白ワイン・・・38年前の約束。

  ○「ファース・オブ・フローズン・ピクルス」 

      タキオン通信が生み出した切なさ系の恋。
      そして、プチ・コメディ。
      
    「メモリアル・スター」   

      ゴーレムとエリラン。
      ススム、サトシ、恵莉。
      三角形の愛とボタンのかけ違い。
      ”泥場”に現れる”ゴーレム”の奇跡。

  ○「ローラ・スコイネルの怪物」 

      ローラが小さい頃から一緒に遊んでいたともだちは
      不思議な怪物”ブロッコ・ミリー”だった。
      ラストの「ウェザー・コントロール・カンパニー」のアイデアが出色。
      この話が一番風変わりかもしれません。
      よくこんな物語を思いつくものです。

  ◎「一九六七空間」

      「あなたが結婚して・ご主人が勤め先の・現場で・怪我をしたら・
       どんな小さな怪我でも・医者に見せること・わかりましたか」
  
      梶尾真治の超名作・クロノス・ジョウンターの伝説を彷彿と
      させるエピソード。

      そして、完全に切れてしまったかのような夫婦の絆が・・・。


チーム・バチスタの栄光(海堂尊)

2008-01-12 13:54:00 | 11:か行の作家

Batisuta1Batisuta2チーム・バチスタの栄光(宝島社文庫)
★★★★☆:90点

今年度栄えある(?)最初の読了本は、第4回「このミステリーがすごい」大賞受賞作の「チーム・バチスタの栄光」です。私は文庫本で読んだのですが、ほぼ一気読みの面白さでした。

実はこの本、話題になった&今もまた話題になっているのは知っていたのですが、自分が先に知った(但し、byTV)「医龍」で盛んに”バチスタ手術”という言葉が出てきたため、てっきりその2番煎じみたいな作品だろうと思い込んでいました。また、最近は「このミス」も買わなくなったので、この本が発売当時にどれほど評判を呼んだのか知りませんでした。正月に実家に帰った際に母が面白かったと薦めてくれて読んだのですが、これが大正解。舞台は殆どが病院内で、しかも事件は手術室で連続する。ある種の密室殺人とも言える極上のミステリーで、もっと早く読むべき作品でした。

あらすじ等は下記のAmazonからの転記を見て頂くとして、下巻から登場してきた”ロジカル・モンスター(論理怪獣)”白鳥という破天荒キャラが傑作でした。頭が切れてめちゃくちゃ口が立つキャラに私はあさのあつこさんの「バッテリー」で凄い存在感を示した瑞垣を思い出しました----私は奥田作品の伊良部氏を知らないので・・・。人を喰ったような専門用語を駆使する分、白鳥の方が上かな?

そして、嫌々ながら彼とタッグを組むことになる田口も味わいあり。本人も気づいていなかった人間性というか人柄や潜在能力が次第に鮮明になっていくのも良かったです。この主人公二人をはじめとして人物がきちんと描けている、描き分けられているのがまず素晴らしい。度量が大きい高階病院長と対外的なことばかり気にする実力者の黒崎教授。”神の手”を持つ外科医・桐生と”神の目(?)”を持つ義弟・鳴海。天才的な新人看護師・野村とベテラン看護師・大友。講師の垣谷と助手の酒井の確執----技量に差はないが、度量に差あり。手術ではサポートに徹する麻酔医・氷室と人工心肺担当の臨床工学士・羽場。彼らの組み合わせと対比も素晴らしい。そして、田口を密かに支える超ベテランの嘱託看護師・藤原の存在が印象的でした。白鳥・田口コンビに加えて、旧友というか同志的な関係かとも思われる高階・藤原コンビが面白く、また、高階と田口のちょっとへんてこな師弟関係も絶妙な味わいでした。

ページの殆どが関係者への聞き取り調査や白鳥と田口の会話で構成される。かの名作映画「十二人の怒れる男」を思わせる雰囲気もありました。田口の聞き取り調査(これはパッシヴ・フェーズに該当by白鳥)がメインとなる比較的静かな上巻。白鳥の登場でアクティヴ・フェーズに入り大きく動き出す下巻。この対比も見事でした。病院に潜む悪魔の正体は!?犯罪に手を染めてしまった理由も何となくうなずけるのですが、悪魔はどうなっていくのか!?こ、怖い。。。いやはや海堂さん、凄いです。

ラストの会話はほのぼのとした感じがあって後味も良かったですが、笑いをまぶしつつも、もうちょっとシリアス路線で突っ走る手もあったかなとも思いました。でも、それは作品の評価には関係無しです。

◎参考ブログ:

   エビノートさんの”まったり読書日記”
   ざれこさんの”本を読む女。改訂版”
   そらさんの”日だまりで読書”

***************************** Amazonより **********************************

東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称“チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇り、その勇名を轟かせている。ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、”チーム・バチスタ”のスタッフに聞き取り調査を行なっていた田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の役人・白鳥により、思わぬ展開を見せる。とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め……。果たして医療過誤死なのか、殺人か? ”ロジカル・モンスター”白鳥の推理が冴えわたる。医療小説に「メディカル・エンターテインメント」という新たなジャンルを切り拓いた傑作。


フライ,ダディ,フライ(金城一紀)

2007-11-17 23:50:00 | 11:か行の作家

Flydaddyfly1_2フライ,ダディ,フライ(講談社)
★★★☆’:75点

傷つけられた家族のために男が仕事をなげうって猛特訓を受け、敵(仇)に立ち向かう・・・というシチュエーションは小説や映画でこれまでにも数多くあったと思いますが、そのコーチ役が現役高校生(メイン:朴舜臣、サブ:南方、山下たち)というのが目新しかったです。

決戦前日(前夜)が非常に印象的でした。毎晩ランニンングでスピード勝負を挑んできたバス(以前は自分も乗っていたもの)に遂に勝った主人公の鈴木。急ブレーキをかけて止まったバス。スタメン(常連)の男達からの拍手喝采、涙ぐむ運転手。会社を休んでいることを告げることが出来ず、自分から心が離れていったかのように感じられていた妻の夕子は夕食にステーキを焼く。「知っていたのか」
1ケ月前に自宅に来た高校生から渡されたというメニュー。娘の病室に現れた高校生は、張り出した表に毎日とある人物のスリーサイズの変化をプロットしたという。終盤に明らかになった南方たちの計画性に驚きました。

そして、娘の幼い頃のビデオを見ようとした夫にそっと手を差しのべ、胸に抱いた妻。無言の愛情と感謝と激励と一抹の不安と・・・。映画的な静かで切なくなる名シーンでした。

ジャズ喫茶でのマスターと高校生達の会話、かけられているレコード(CD)の奏者当ても面白かったです。本作ではジャズと映画が良い隠し味になっていました。「燃えよドラゴン」「マトリックス」「灰とダイヤモンド」etc.前作であれほど暴れまくったゾンビーズが静かだったのはちと物足りませんでしたが、家族のために立ち上がるオヤジ世代の姿はよく描かれていたと思います。

◎参考ブログ

   そらさんの”日だまりで読書”
   エビノートさんの”まったり読書日記”(2008-11-29追加)

****************************** Amazonより ******************************

   在日コリアンである「僕」の青春をポップな筆致でつづった直木賞受賞作『GO』以来、3年ぶりとなる金城一紀の長編小説。連作短編集『レヴォリューションNo.3』に登場したオチコボレ高校生集団「ザ・ゾンビーズ」が再び活躍する青春小説であるが、今回の主人公は高校生ではなく40代後半の平凡な中年男。家族の崩壊を必死に食いとめようともがく父親が、高校生の助けを借りながら目標に向かって邁進(まいしん)する姿を、軽妙なタッチで描いている。
   鈴木一(はじめ)は、大手家電メーカーの子会社で経理部長をつとめるサラリーマン。学生時代に知りあった妻と、17歳になるひとり娘が唯一の自慢である。ある日、そんな鈴木のもとに、娘が何者かに殴られ入院したという知らせが入る。娘を殴った相手は、ボクシングの高校生チャンピオンで、学校では品行方正で通っているという石原。復讐を決意した鈴木は、包丁を手に石原の通う高校を目指すが…。

   沖縄出身でアメリカ人とのハーフの板良敷(いたらしき)、4か国分のDNAを持つアギー、ケンカ名人の朴舜臣(パク・スンシン)。差別や偏見の中でタフに生きる若者たちと平凡なサラリーマンとの対比の背後には、日本という国の歪みが見え隠れする。舜臣との奇妙な師弟関係を通じて、「彼の中の憎しみは、私が見て見ぬ振りをしているあいだに育っていったものなんだ」と悟る鈴木の姿が印象的である。ともすれば重くなりがちなテーマを、コミックを読ませるような感覚で、さらりと爽快に描ききってしまう金城の持ち味が、いかんなく発揮された作品である。(中島正敏)

内容(「BOOK」データベースより)
鈴木一、47歳。平凡なサラリーマン。破綻した世界を取り戻すための、ひと夏の冒険譚。


レヴォリューション No.3(金城一紀)

2007-11-10 23:45:47 | 11:か行の作家

Revolution1 レヴォリューション No.3(角川書店、新装決定版)
★★★☆:70点

今、評判を呼んでいるらしい金城一紀さんの「SPEED」。本作はそのゾンビーズ・シリーズ第1弾とのことで、新宿区のオチコボレ男子高校に通う主人公たちのハチャメチャ冒険物語です。読みやすいので約1日で読了しましたが、楽しく読めました。

この本には、①「レヴォリューション No.3」 ②「ラン、ボーイズ、ラン」 ③「異教徒たちの踊り」の3編が収録されていますが、①②は雑誌に掲載されたもので、③は書き下ろしとのこと。それもあってか、①②は同じような青春の熱気ムンムンといった空気を感じましたが、③はやや社会性が強い感じで、若干の違和感あり。また、描かれている日時の順番が古い方から③①②の順だったので、①→②と読んできて③で少し時間が遡ったのには多少面食らいました。とある主要登場人物についての回想シーン的な感じもあって、まあ、このような描き方も”あり”ですが、個人的にはストレートに日時の経過順の方が良かった気がします。

一部に叙情的・感傷的なシーンもありますが、まずは笑って元気になる作品ですね。それ以上のものではないかなという気もしますが、厳しい評価かな?3編の中では、お嬢様女子高の文化祭への突入に死力を尽くす表題作が一番ばかばかしくて、一番ハチャメチャで、一番エネルギッシュで面白かったです。

何度も出てくる、主人公がふとアギーに感じる”一瞬、抱かれてもいい、と思ったけれど・・・”は笑えます。いつも難しい本を読んでるけれど腕っ節が強い番長タイプの舜臣が良い。「異教徒たちの踊り」では鼻持ちならない大人がでてきますが、オチコボレ高校生であっても、人として間違ったことをしていない彼らはエライ!それを分かっている生物の教師、”ドクター・モロー”こと米倉も味わいありです。 

表紙がザ・ビートルズの有名アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットのパロディのようで、それも面白かったです。

◎参考ブログ

   そらさんの”日だまりで読書”
   苗坊さんの”苗坊の読書日記”

****************************** Amazonより ******************************

出版社 / 著者からの内容紹介
君たち、世界を変えてみたくないか?
オチコボレ高校に通う「僕」たちは、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ強面のヤツらまでもががっちりガードするお嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。

内容(「MARC」データベースより)
オチコボレ男子高三年生の僕。難攻不落の女子高の門を、卒業までに必ず突破してみせる! 溢れるパワーと感性がきらめく青春小説の新たな古典。2001年講談社刊の再刊。ゾンビーズ・シリーズ第1弾。


Run!Run!Run!(桂望実)

2007-02-12 00:01:00 | 11:か行の作家

Runrunrun1 Run!Run!Run!(文藝春秋)
★★★★:80点

不思議なテイストの小説でした。表紙のねじれたランニングシューズが作品の内容を暗示しているようで印象的です。桂望実さんは「県庁の星」(私は未読。映画も未見)という作品を書かれた方ですが、恐らくタッチはかなり違うと思われます。

************* Amazonより *************

内容(「BOOK」データベースより)
目標はオリンピックの金メダル。箱根駅伝は通過点、仲間なんか必要ないはずだった…。天才ランナーを揺さぶる血の秘密。

内容(「MARC」データベースより)
目標はオリンピックの金メダル。箱根駅伝は通過点。仲間なんか必要ないはずだった…。アスリートとして最高の資質を持つ主人公が知った事実とは? 箱根駅伝に懸ける仲間と走るうちに、閉じかけていた世界が開いていく。

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昨年12月21日付けの朝日新聞夕刊で、「読んだら・・・走り出したくなる!? 陸上テーマ 走るスポーツ小説」として、「風が強く吹いている」(三浦しをん)「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子 ※先日”1”を読了。近々感想をアップ予定)と並んで本書も挙げられていました。
新聞では本書を、”オリンピックの金メダルを目標にする孤独な天才ランナーが登場する。”と紹介されていましたが、先の2冊と同列で論じるのは難しい作品です。「風が強く~」と「一瞬の~」が直球勝負とすると、桂望実さんはとてつもないクセ球できました。単純なスポーツ小説・ランニング小説と思っていると、とんでもない。かなりズシンときます。

内容そのものについては、Amazonのカスタマーレビューで”続asano19”さんが書かれていた文章の前半を引用させて頂きます。

【注意:以下、ネタバレあり】

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>長距離を走ることに関してズバ抜けた才能を持つ岡崎優。陸上という
>個人競技とその才能ゆえにS大学でも一匹狼を貫き、仲間との会話を
>避け飲み会などにも参加しない。周りの風当りは次第に強くなる。
>だが、実力は折り紙付きで、大学生にして専属サポートチームの
>“チーム岡崎”が発足する。
>そんななか兄が電車にひかれ死ぬ。兄の死により精神的に不安定に
>なった母の口から、兄弟ふたりの出生の秘密が語られる。
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走ることの凄さ・素晴らしさ、その裏返しの苦しさ・厳しさ、才能を持つ者と持たざる者の悲哀と対立、天才ランナーの孤独や驕り、陸上部での様々な人間の思いと思惑、そして仲間とは・・・。これらが独特の筆致で描かれており、ちょっと比類のない作品に仕上がっていると思いました。競馬場とそこでの兄との会話が物語の行く末を暗示して・・・。
決して好きと言える作品ではないのですが、全体の1/3を過ぎたあたりからはグイグイ引き込まれました。
登場人物では、陸上部の仲間、岩ちゃんこと岩本海人やコーチの小松が良い味です。岩ちゃんの「おう」が印象的。宮尾から岩ちゃんへのタスキリレーのシーンも良かったですね。

  「S大学、繰り上げスタートの準備をしてください」

  歓声が背後から聞こえてきた。
  勢い良く優が振り返ると、宮尾が走っていた-。走っていてくれた。
  岩本が叫んだ。「先輩、ここです。信じてましたよ」

  宮尾が転がるように走ってくる。
  岩本がストライプのたすき*を捨て、手を伸ばす。 
        注)*繰り上げスタート用のたすき
  岩本は助走も忘れ、両手を広げて待ち構えている。
  宮尾が手を伸ばして、倒れ込むように突っ込んでいった・・・

優が岩ちゃんの背中にかけた声、「自分のために走れよ。誰かのために走るな。自分のために走りきれ」。それは自分自身に向かってかけた声でもあった。単純そうな言葉であるが、それは優が強い影響下にあった父からの決別の時でもあった。そして、彼は人生の仲間を得た。
ラスト20ページほどで作品は思わぬ展開を見せる。それまでのタッチからすると多少甘い気もしましたが、救われた感じがします。しかし、エピローグは、家族の肖像というか、哀しさと厳しさと多少の明るさが共存した微妙な空気と共に終わりました。

◎参考ブログ:
   きももさんの”きもも活字中毒メモ”
   ゆかさんの”のんびり歩き。”
   なりあがれさんの”なりあがれ”
   umikawausoさんの”海瀬の読書感想文対策”
   カンパネラさんの”ラ☆カンパネラって何?”
   Rayさんの”Crescent Moon”
   面白い本が読みたくてさん(?)の”面白い本が読みたくて”
   エビノートさんの”まったり読書日記”
   ななさんの”今日はちょうどよい日和だから”
   ふじみやさんの”自転車操業”
   みみこさんの”ちょっとお話”