ひろの東本西走!?

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仙台出張疲れた&いざ淡路島合宿へ

2008-07-31 23:27:00 | スポーツ

今日は朝5時起きで仙台の工場に日帰り出張でした。疲れたわー。。。仙台も大阪からは飛行機利用なので日帰りで行けちゃうんですよねえ。これまで何度か出張しているのですが、いずれも日帰りで、工場のある場所もやや辺鄙な?所ということもあって、毎回空港と工場の間をタクシーで往復するのみで、仙台市内の雰囲気は全く知りません。これはちょっと勿体ないし虚しいですね。次回も日帰りになりそうやし・・・。

今日の仙台は曇りがちでしたが、最高気温26℃で爽やかでした。杜の都・仙台は”気候が良く(夏は爽やかで冬も殆ど雪は積もらない)、食べるものも美味しくて住むには最高”とかつて友人が語っていました。うーむ、やはりもっと仙台らしさを味わいたいなあ。

20:30頃に伊丹に帰ってきたのですが、飛行機から降り立ったとたんに「蒸し暑ーっ!」でした。やはり大阪の蒸し暑さは特別です。

さて、明日からは3日間、次男が所属するサッカーチームの淡路島合宿へお手伝いに行きます。淡路島合宿は昨年に引き続き2年連続で、昨年は金・土の2日間でしたが、今年は金~日の3日間です(今年も私は1日休みをとりました)。

下の写真は昨年のものです。グラウンドが芝でないのがちと残念ですが、なかなか風光明媚なところです。最近ちょっと早出・残業・出張で疲れ気味&暑さもあって睡眠不足気味ですが、天気もまずまずみたいですし、子供達と楽しむぞー。

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クライマーズ・ハイ(映画)

2008-07-26 22:26:00 | 映画

1 クライマーズ・ハイ(映画)
★★★★☆:90点

1985年8月12日、通信社の速報が第一報を伝える。「羽田発大阪行き日航123便が墜落した模様。乗客乗員524名-。」にわかに興奮のるつぼと化す編集局。全権デスクを命じられたのは悠木だった-。
~~~ パンフレットより ~~~

横山秀夫の名作を映画化した「クライマーズ・ハイ」を観てきました。原作が持っていた息詰まるような臨場感、圧倒的な迫力と熱気、凄まじいほどの情熱・使命感・責任感・エゴ・ねたみ・見栄・建前と本音のぶつかり合いをどれだけスクリーンに表現できるのか、期待半分・不安半分だったのですが、完成した作品は原作が持つそれらの魅力を出きる限り忠実に映像化した素晴らしい映画となりました。

横山原作がそれはそれは凄かったのですが、それを具体的な映像で見ると更に印象が鮮明になると共に、原作の凄さを再認識しました。映像化すると御巣鷹山の事故現場や救出シーンがもう少し多く出てくるかなとも予想していたのですが、原作通りあくまでも新聞社を主舞台にその人間模様をじっくりと描いたのが素晴らしかったです。

詳しくは以下に記していますが、ぜひ映画館で観てください!

【注意:以下、ネタバレあり】

主役トリオともいえる日航全権デスク・悠木を演じた堤真一、県警キャップ・佐山を演じた堺雅人、地域報道班部員・玉置を演じた尾野真千子の演技は素晴らしかったです。特に事故初日に助っ人・神沢と共にボロボロになりながらも墜落現場にたどりついた佐山の記者魂と取材ぶりの凄まじさ。絶望感・焦燥感・悲しみと狂気が渦まく現場を見た佐山と神沢が、身体も心もずたずたになりながら命がけで送った現場雑感は・・・。ここが一つの山場でした。そして神沢の悲劇・・・。

事故原因の大スクープをものにしようとする佐山と玉置も印象的でした。事故調メンバーが宿泊する旅館を山の中から双眼鏡で見張り、必死の接触を試みる。今のような携帯電話もなく、何か情報を掴むごとに、旅館や民家の電話を借りるために山を必死で駆け下り受話器にしがみつく姿にも記者魂を見ました。その胸中の興奮と震えの描写も見事。

回りを固めていた演技陣も素晴らしかったですね。販売局・局長:伊東を演じた皆川猿時のでっぷりと太った身体でくちゃくちゃとガムを噛み、にたにた笑う姿が出色。最初出てきたときは○ーさんかと思いましたが。編集局・次長:追村を演じた螢雪次朗、整理部の部長・部員コンビを演じた”でんでん”とマギーなども印象的でした。そうそう、ワンマン・エロ社長を演じた山崎勉はある意味怪物的な名演でした。西田尚美はちょっと幸薄い役柄がよく似合いますね。

新聞社内の描写ももちろん秀逸でした。大事件が起こったときの興奮。乱れ飛ぶ指示、我先にと飛び出していく記者たち。締め切り時間をにらみながらの紙面構成検討とひっきりなしの記事差し替え。怒号と喧噪、狂騒の空気がビンビン伝わってきました。編集局内での局長・次長・社会部長の立場とそれぞれの思惑。編集局と販売局の争い(これが秀逸)。悠木に対する反目と密やかな応援・支持。ダイナミックな描写に頭がクラクラでしたね。

事故原因・圧力隔壁説の極秘情報を特大スクープとして流すか否か。佐山が何とか食らいついた事故調委員の口調からも100%の確信が持てない中、時間的にもギリギリの状態に追い込まれた悠木。上司・仲間が固唾をのんで見守る中、彼が下した結論は!?映画ではこの部分の背景がちょっと説明不足かなという気もしました(原作ではもう少し丁寧な描写があったような気もします)。ここが2つめの山場でした。

途中に挿入される谷川岳の登山(岩登り)シーン。私自身学生時代に少し山登りをしていたこともあって、美しさと厳しさが共存した雄大な景色はとても印象的ではありましたが、映画としてはその映像に目を奪われすぎて多少本筋の方の印象が散漫になったかもしれません。もちろん、原作にもあった”とある”ハーケンの話は良かったのですが。安西父子を演じた高嶋政宏と小澤征悦はgood!

ラスト近くの遺書のシーンはさすがに感動的でしたが、全体的に過度に涙腺を刺激する作品になっていなかったのは良かったです。もちろん、これは原作通り。

◎参考ブログ

   アイリスさんの”To be continued.アイリスの気ままに紡ぐダイアリー”


葦と百合(奥泉光)

2008-07-23 22:40:52 | 10:あ行の作家

Ashitoyuri1 葦と百合(集英社文庫)
★★★☆:70点

「グランド・ミステリー」「鳥類学者のファンタジア」といった問題作・超絶作(?)の作者であり、時空を超えた物語のつむぎ手である奥泉光の作品です。

シンプルorストレートなタイムトラベル、タイムスリップものではなく、ひとひねりもふたひねりも、いや5ひねりくらいあります。最近、時空を超えた物語では梶尾真治の作品をよく読んでいるのですが、味わいは全く異なります。梶尾作品をストレートとすると、奥泉作品はスクリューボール、いや、大リーグ・ボール第2号”消える魔球”かもです。

本作に登場する人物はさほど多くないのですが、途中から誰が誰だか、何が何だか訳が分からなくなります。誰が実在の人物なのか架空の人物なのか、誰が死んだのか、誰が殺したのか、そもそも死んだ人間がいるのかどうかすら分からなくなり、私の頭の中はパニックに。真実、虚構、夢・幻想・幻視、伝説・言い伝え、噂、小説・・・。これらが渾然一体となって読者を混沌と迷走の世界へと誘うその手腕が凄いです。

小説なので何が真実であるかは作者が決める/提示する、あるいは作者が明示しなければ読者が判断すれば良いのでしょうが、判断すらできなくなって放り出されたような不思議な小説でした。作中に”ささいな事実から偉大な結論を導くのがわれわれ哲学者の役割”との一文がありましたが、ささいな事実からとんでもない推論を導き出したりも。これに引っかかったかな?また、解説にあった一文だったでしょうか、”何が真実か。n人の探偵とn人の真実がある”との表現に、おー、それもありかなと思ってしまいました。

しかし、やはり作者の手で何が真実なのかを提示してほしかった気はします。このフラストレーションのたまり方が面白いですね。

奥泉作品には独特のムードがあるのですが、式根や時宗の内省的・思索的な描写がかなり長く続き、ここは正直言って読むのがしんどかったです。普通の描写が出てくるとホッとしたのも事実で、特に中山氏・佐川氏の明るいキャラはgood.

「鳥類学者のファンタジア」は、日本・ドイツを舞台に繰り広げられる壮大なホラ話といったスケール感があり、一方で軽みもあって読みやすかったのですが、本作はそれに比べると小粒でやや難解な気もして70点としました。

【注意:以下、ネタバレあり】

作中、抜群の存在感と魅力を発揮した衛藤有紀子だが・・・タクシー運転手によると、衛藤有紀子は(死んだはずの)岩館小夜子のペンネームで、小夜子は体調を崩したが、今はかなり加減がよくなり、一人で外出もしているという。

有紀子のような人物は私好みやなあと思っていたのですが、えーっ!あれは小夜子だったの?何が真実なのか分からない作品なのですが、これにはぶっ飛びました。うーむ、見事に作者の術中にはまったか。

ラストに出てくる式根のフィアンセの野中百合子という名も絶妙でした。

******************************  Amazonより ******************************

現代文明を捨て、自然との共生をめざしたコミューンの運動「葦の会」。学生時代に参加し、15年ぶりに再訪した医師・式根を待っていたのは、ブナの森深く、荒廃した無人の入植地だった・・・。理想社会を夢見て残ったはずの恋人と友人はどこに消えたのか?そこで起こった怪死事件は果たして事故か。それとも森に潜む「誰か」が殺したのか?ミステリーとメタフィクションの完全なる融合。


三国丘高校、南大阪大会・ベスト8進出!

2008-07-21 20:01:00 | スポーツ

今日、住之江球場で行われた夏の高校野球大阪府予選(南大阪大会)4回戦へ19日の3回戦に引き続いて母校の応援に行きました。先日のブログ記事で”今日の試合を見た感じでは、M高校がこのまま勝ち進むような気はあまりしないのですが・・・”と書いたのですが、何と手に汗握る白熱した戦いを繰り広げ、延長10回裏に歓喜のサヨナラ勝ちをおさめてベスト8進出を決めました!素晴らしい試合で感動しました。選手諸君、関係者の皆さん、失礼なことを書いて本当にすみませんでした。しかし、私にとっては嬉しい誤算でした。

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※先の記事ではM高校としていましたが、以降の写真で分かるように実はM高校=三国丘高校です。

住之江球場は外野が豊かな緑に囲まれて風情があり、3回戦があった南港中央球場とは違って球場全体もギューッと濃縮されたような独特の雰囲気があります。両チームの応援の声もとてもよく響き、絶好のチャンス(相手にとっては大ピンチ)にはそれが混じり合ってもの凄い盛り上がりになります。阪南大高校の応援団も大きい声が出ていて迫力がありました。

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  阪南大 0 0 1 0 2 0 0 0 2 0  5
  三国丘 0 0 1 1 0 3 0 0 0 1x  6x

試合は、先制されてもその裏にすぐ追いつき、逆にリードを奪い、再逆転を食らったものの、6回には怒濤の再々逆転。5-3と2点リードで迎えた9回表には3連続四球にミスも出て土壇場で追いつかれ、ウーーンの延長戦に突入。しかし、10回表をエースの力投で何とかしのぎ、その裏にはヒットとエラー、四球で無死満塁という絶好のチャンスが到来。拍手と歓声と悲鳴で場内が包まれる中、三国丘の8番バッターW君がレフト前にきれいにはじき返して熱戦に終止符がうたれました。いやー、両チームとも必死のプレーが続き、終盤は応援団もずーっと声を出し続けの高校野球らしい白熱した素晴らしい試合でした。

3回戦ではエースK君の力投が目立ち、打線は選球眼の良さは感じさせたものの全体的に非力に映ったのですが、この日の打線は粘り強く、力強かったです。勝ったとはいえ3回戦はあまり印象に残らなかった試合だったのですが、今日の試合はその10倍くらい面白く素晴らしかったです。もちろん高校野球ですのでミスも幾つかありましたが、それは相手校も同じでした。試合後、球場の外で阪南大高校の選手達が座り込んで涙を流していましたが、敗戦が思い出に変わるまでには時間がかかるのでしょうね。でも、この涙は将来決して無駄になることはないはずです。

さーて、三国丘は過去の選手権大会予選での最高成績と並んだようです(ホントかな?)。この日のゲームでも好プレーをしてベンチに戻ってくるときの笑顔が素晴らしかったです。準々決勝の相手は同じ公立の羽曳野高校です。この日の第一試合の終盤を少し見たのですが、必死に食い下がる相手に本塁打を見舞い、コールド勝ちで突き放すなど強いです。ですが、この日の三国の試合ぶりを見ると好ゲームが期待できそうです。頑張れ!

※明日にはベスト8が出そろいます。24日は会社があるので応援に行けず無念!

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熱戦を物語るスコアボード。凄い試合でした。。。P1110944_t_2

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高校野球・大阪府予選3回戦突破

2008-07-20 22:23:00 | スポーツ

今年もうだるような猛暑の中、高校野球・大阪府予選3回戦の母校(M高校)の試合を見に行きました(南港中央球場)。2006年の観戦記はこちら。今年長男が入学した私立中学の高校も勝ち進んでいれば見に行きたかったのですが、緒戦で無念の敗退。

3回戦の対戦相手も同じ府立高校のI高校で、お互い相手にとって不足なし?
下の写真は我がM高校応援団です。控え選手中心の学ラン、Tシャツ(紺・赤・白----女子マネが白?)姿の応援で見た目の色合いは黒っぽい感じです。この猛暑の中、学ランを着込んでの応援は大変でしょうね。でもこれが昔からの応援スタイルです。

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対照的に白一色のI高校応援団。控え選手はこちらの方がやや多かったでしょうか。試合に出ている選手も円陣を組みながら大声を出すなど、全体的に元気で統率のとれた応援が見事でした。試合中は相手応援団の声の方がよく聞こえるんですよねえ。赤いメガホンがでかくて目立っていました。

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M高校応援団のTシャツです。その年に目標とする言葉と(?)好きな漢字の組み合わせのようですが、素晴らしいです。紺のTシャツを来ているのは髪が長いのでOBかな?

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母校の左腕エースK君はクセの無いなかなか綺麗なフォームです。あまり力感はないのですが、低めをつく速球などは割とスパーンとくる感じで威力がありました。と、素人が知ったようなことを書いていいのかな?

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試合は三振も多いけれど四死球も多いといういかにも公立校同士の試合といった感じとなりました。I高校は、1~3回までずっと3塁に走者を進めましたが、M高校エース君がここぞという場面で三振を奪って踏ん張ります(最終的には計10奪三振)。一方、I高校のエースとリリーフは共にややクセのある変則的なフォームでM高校打線はなかなか手こずっていたようです。

打線に関しては、I高校は8安打で内三塁打1本、二塁打2本と長打力が光り、特に序盤は結構ハラハラさせられました。 これに対して我がM高校は5安打で、カキーンというクリーンヒットらしいヒットは殆どなかったような気がします。ただ、相手投手が制球に苦しむ中、ボールをよく見極めて出塁しては盗塁でかき回して、結局5点のうち3点は四球押し出しでの得点だったでしょうか。

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5-1でリードした7回以降は割と落ち着いた展開となり、遂に最終バッターを外野フライに打ち取ってゲームセット。応援団はフェンスによじのぼって大喜びです。序盤を無失点におさえることができたのが最大の勝因だと思います。ここで先取点を入れられていたら試合はどう転んだか分かりませんね。逆の得点も充分にあり得たと思いますが、今回は勝利の女神がM高校に微笑んだということでしょう。もちろん、エースの粘り強い力投は素晴らしかったと思います。

さて明日にはもう4回戦があります。今日の試合を見た感じでは、M高校がこのまま勝ち進むような気はあまりしないのですが(選手諸君、関係者の皆さんスミマセン)、高校野球は何が起きるか分かりませんからね。やっぱり明日も応援に行こうかな?せやけど、明日も暑いやろなあ。。。

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三国丘