ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

バルセロナ・パリ・ブリュッセル旅行記(第6日目-3) 

2013-04-26 23:16:42 | バルセロナ・パリ・ブリュッセル旅行記

ワッフル&ストロベリーwithチョコレートや持参したお菓子などを昼食代わりに食べていましたが、ここまでずっと歩き続けだったこともあり、ちょっと一息いれることにしました。 

食べるところが殆どなさそうでしたが、良さ気なカフェを見つけてひとやすみ。ウィンナーコーヒーがおいしかったです。

P1180868_r

P1180866_r

ヴィクトール・オルタが建築した邸宅「オルタ邸」です。今日ではオルタ美術館となっています。この邸宅を構成している2つの建物は1898年から1901年にかけて建設され、2000年にオルタの他の3つの邸宅(タッセル邸・ソルヴェー邸・ヴァン・エドヴェルド邸」と共に「建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群」として世界遺産に指定されています。「グラン・プラス」も世界遺産でした。
P1180877_r

P1180879_r

内部を見学できる数少ないアール・ヌーヴォー建築(世界遺産)であるため、行列ができていましたが、20分ほど並んで入ることができました。<o:p></o:p>

  

階段まわりなどが美しく素晴らしかったのでが、オルタ邸は写真撮影禁止でした。これは残念であった反面、じっくりと見学することができて良かったとも言えます。写真代わりに美しい絵はがきなどを購入したものの、それが見当たらない・・・(汗)。出てきたらスキャンして追加でアップします。

P1180887_r 

「ふくろうの家」です。

P1180889_r

 そしてお隣が、穴場の「アノン邸」です。

ここも内部の見学は可能なのですが、あまりそのことが宣伝されておらず、「OPEN」といった表示もないので、訪れる人も少なそうでした。玄関ドアには鍵がかかっていましたが、事前に得た情報通りにベルを押すとガチャッと解錠されました。P1180957_r

P1180891_r<o:p></o:p>

 

家具類が殆ど撤去されているため、やや寒々とした空間ではありますが、ステンドグラス・天井・床(モザイクタイル)・階段などいずれも極上でした。オルタ邸と違って写真撮影OKも嬉しかったですね。

P1180897_r

P1180901_r

P1180913_r

P1180920_r

P1180925_r

P1180929_r

P1180942_r 

P1180946_r


P1180947_r

P1180953_r_2

最後の写真のドアは人の顔のように見えるのが面白いです。

時刻は16時半。まだもうちょっと歩きます。


バルセロナ・パリ・ブリュッセル旅行記(第6日目-2) 

2013-04-25 00:19:10 | バルセロナ・パリ・ブリュッセル旅行記

旅行に行ってから約半年が経ってしまいました。ですが、旅行記はまだ道半ばです。めげずに進めましょう(笑)。

グラン・プラスの美しさ・華麗さを存分に堪能した後、その一画にあったチョコレート屋さんを見たりしました。

P1180758_r

その近くで買ったワッフル&イチゴ&チョコレートです。思っていたよりもドドーンとした盛りつけでビックリ!で、意外と甘さは控え目で美味しかったです。

P1180767_r

そして、世界最古のギャラリーと言われる「ギャラリー・サンチュべール」見物です。パリで幾つか見たパッサージュよりも通路の幅や天井(アーケード)の高さが大きく、広々としています。ちょっと横手に入ったあたりも面白そうでした。

P1180770_r


P1180777_r

P1180780_r

さてこの後はグラン・プラスと並ぶもう一つの目玉、アール・ヌーヴォー建築巡りです。観光案内所でアール・ヌーヴォー建築マップを購入。これが凄く充実した内容でビックリでした。若干見づらい点はあるものの、アールヌーヴォー建築が多数プロットされており、基本的にこのマップがあれば、主要なアールヌーヴォー建築の制覇も可能と思われます。ですが、200箇所くらいありそうで制覇には1週間はかかりますかね。で、私たちは、大別して3つくらいのエリアを巡りました。

P1180798_r

P1180799_r


住宅街だと思うのですが、人が殆どいませんし、とても静かです。
有名建築、無名建築(?)、古いもの、比較的新しそうなもの。様々な住宅建築のオンパレードです。
一応、マップや持参していったガイドブックを参考に歩きますが、どれがアール・ヌーヴォー建築として有名なのかわかりません。というか、どれがアール・ヌーヴォー建築かも分からなくなってきました(汗)。円やくねくねっとしたデザインが施されていたり、ステンドグラスが使われていたり、壁面にそれらしい装飾のあるものがアール・ヌーヴォー建築の範疇に入るものなのでしょう。

P1180805_r

左右対称のようでいて、色合いやデザインが異なっているのがユニーク!

P1180806_r_2

P1180809_r_2


美しい街並みです。
但し、パリの大通りに並んでいるアパートメントなどと違って個人住宅が多いようですし、全体としての統一感はあるものの、1つ1つの建物のデザインや表情が異なるのが実に興味深い。。。(ガリレオ・湯川)。

P1180814_r_2


白いレンガ(レンガタイル?)に赤い帯という「鴻池組本店」のような建物もあり
ました。この建物の左側は色遣いが逆パターンでした。遊び心も感じます。

写真を撮り出すとキリが無いため、マップや建築本に載っている有名どころとパッと見て印象的だった建物のみを写真におさめました。。

ここからは有名建築です。全て非公開です。
「ヴァン・エートヴェルド邸」。外観は比較的シンプルなものの、中は凄いみたいです。


P1180824_r_2


「サン・シール邸」


P1180843_r


インパクトがあります。最上階の造形が素晴らしい!


P1180834_r

P1180835_r

ちょっと離れた場所にある「コーシー自邸」。
「サン・シール邸」とはまた異なった魅力があります。<o:p></o:p>


P1180844_r

P1180845_r

P1180852_r

P1180845_r2

素晴らしい壁面装飾画ですね。
ミュシャを思い出しました。

まだ14時前です。

アール・ヌーヴォー建築めぐりは更に続きます。


関西洋風建築めぐり 「聖トマス学院」

2013-04-18 21:43:04 | 近代建築

今月の関西洋風建築めぐり講座の見学先は 京都の「聖トマス学院」でした。

既にmayumamaさんがブログにアップされており、今回も詳しい解説はお任せです(汗)。よろしく~。

私の方は川島先生の解説文の一部をちょこっとだけ引用させて頂きます。

聖ドミニコ会・聖トマス学院・京都修道院は、山口玄洞邸として大正12(1923)年に京都市紀尾井町に建設された住宅建築である。構造は鉄筋コンクリート造であり、総2階建てとなる。全体は石造り風で、縦長窓と半円アーチ窓、腰部はタイル張りなど、武田五一好みのスタイルとなる。

特徴のひとつは玄関部の車寄にあり、ポルティコには三面に半円アーチの開口部が設けられ、それを4本の石柱が支える。その奥に玄関があり、額縁はエッグ&ダーツという装飾で卵をかたどったものとなる。欄間部、すなわちファンライト部分には花瓶の図柄のステンドグラスが嵌る。床はモザイクタイルにより装飾される。

P1000510_r

P1000492_r

P1000305_r

P1000309_r

P1000314_r

P1000315_r

P1000318_r

P1000456_r 

P1000462_r_3

P1000481_r_2

P1000480_r

P1000475_r

P1000465_r

P1000495_r

P1000493_r_2

P1000503_r_2

P1000508_r_2

かなり以前に少し外観を拝見したことはありましたが、不思議な魅力に満ち溢れた素晴らしい建物でした。


新・午前十時の映画祭 「冒険者たち」

2013-04-10 22:39:56 | 映画

冒険者たち(フランス映画)
★★★★★:100点

映画ファンには嬉しいイベント「新・午前十時の映画祭」が始まった土曜日、大阪ステーションシティシネマ第1作目の作品「冒険者たち」をいの一番の第1回上映で観てきました。

Photo

この作品は確か1970年代(中学生の頃)に「ゴールデン洋画劇場」のTV放映を見たのが最初のはずです。同様にしてTVの「日曜洋画劇場」で見た「鉄道員」(こちらも2年前に「午前十時の映画祭」で観ました)とあわせて、TV放映を見た直後からマイ・ベストムービーのベスト2(どちらが上ということはありません)にランキングし、この2作品はそれから何と40年以上(!)、不動のポジションを占め続けています。第3位はときどき変わりますけれど。 

★「新・午前十時の映画祭」HPの解説とストーリーより

<解説> 

60年代フランス映画の名篇がついに上映決定!パイロット、レーサー、彫刻家、それぞれが夢を追い、しかし共に挫折した彼ら3人の“冒険者たち”は、より大きな夢を追ってアフリカ沖へと旅立つ。野性味溢れるドロン、大人の渋さのヴァンチュラ、フレッシュな魅力を放つシムカス。太陽が眩しく照りつける大海原にきらめく、愛と友情のアドベンチャー・ロマン。F・ド・ルーベの名曲に乗せ、名匠アンリコが鮮烈に綴った青春の光と影。
 

<物語> 

命知らずのパイロット・マヌー(アラン・ドロン)と、自動車技師ローラン(リノ・バンチュラ)は、ある日、美しい前衛彫刻家レティシア(ジョアンナ・シムカス)と出会う。厚い友情で結ばれていた男二人に女一人。この三人の間には、いつしか不思議な三角関係が生まれていく。そしてある日、三人はどん底の生活から這い上がるために、アフリカ沖に沈む財宝を積んだ船を探すという、一獲千金の旅に出る。この船出が、彼らの運命を変えていくとも知らずに……。
 

Amazonレビューより
 

 パリ郊外の飛行クラブでインストラクターをしているマヌー(アラン・ドロン)と新型エンジンの開発に熱中す元レースカーのエンジニア・ローラン(リノ・バンチュラ)のもとに、レティシア(ジョアンナ・シムカス)という女性が現れる。芸術家の卵である彼女に恋心を抱くふたり。やがて3人は、アフリカの海底に5億フランの財宝が眠っているとの話を聞き、コンゴに旅立つ。
 

 男ふたり、女ひとりの恋愛関係、複葉機で凱旋門をくぐるマヌー、船の上でふざけあう3人、海中に沈んでいくレティシアの遺体、そして海にぽっかりと浮かぶ軍艦島。口笛を使ったフランソワ・ド・ルーペの音楽が、名シーンの数々をいっそう忘れがたくしている青春映画として、友情を描いた作品として、冒険を描いた作品として、その輝きは永遠に色あせることはないだろう。マヌー、ローラン、レティシア、まるで実在するかのように彼らと彼らの行動が愛おしくなってしまう。ロベール・アンリコ監督の映画には、いつまでたっても大人になりきれない人間が登場し、夢追い人たちに微笑みかける。(斉藤守彦)

Photo_2

概要やストーリーは上記の文章で書き尽くされていますね。
以下、感想などを若干、硬質な文体で書いてみた。
※注)以下、ネタバレあり。

どなたかがブログで書いておられたのだが、映画の冒頭、レティシアが自動車解体工場(?  廃棄物処理場)にやってくるシーンで、川向こうの光が当たった明るいビル群手前の暗く殺伐とした風景と対比が見事(上の写真)。作品全体を貫く明るさとほの暗さ、動と静、夢や野心と挫折、ロマンと現実、束の間の幸せと忍び寄る不穏・不安な影・・・。フランソワ・ド・ルーベの音楽は、不安をかきたてるような、あるいは予感させるようなテンポの速い刻むようなリズムと口笛を使ったゆったりとした美しいメロディが交互に現れ、作品の性格を見事に紡ぎ出している。この音楽は一度聴いたら忘れられない、映画音楽史上の傑作とも言えよう。中学生だった私の脳裏には恐らく冒頭~序盤の映像と音楽が焼き付き、以降、マイ・ベストムービーの地位を不動のものにしたものと思われる。

好きなシーンや印象に残るシーンは多すぎて、とても書ききれない。

序盤、ローランが運転する軽トラックすれすれに、まとわりつくように踊るように楽しげに飛ぶマヌーの飛行機(前部座席にレティシアを乗せている)。このシーンが最高に美しく&素晴らしく、おそらくここでこの映画と3人の虜になった人が多いだろう。

コンゴ沖での宝探し。まばゆい太陽のもと、船上での3人の自由で気ままな暮らし。宝探しの合間にマヌーとレティシアが、ローランとレティシアが小型ボートを操って走りまわり、楽しそうに笑いころげる。2人を見つめるもう一人。友情、恋心、羨望、若干の嫉妬? これぞ青春ロマンか。ローランは結構な年齢のはずではあるが。

レティシアが叔父・叔母に育てられた町の小さな博物館で解説をする少年。レティシアに似たソバカス顔で純粋無垢なところが素晴らしい。叔父・叔母の冷たい態度に愛想を尽かしていったんは引き揚げかけた2人は、少年がレティシアの従兄弟と知って、巨額の遺産を渡すことに決めるシーンも良かった(この少年が実にいい子でね)。遺産が叔父・叔母ではなく、きちんと少年に渡るよう、成人してから渡すように公証人?に託すのも痛快。

映画終盤の重要な舞台となる、日本の軍艦島(端島)を髣髴とさせる要塞島(ボイヤール要塞)。レティシアの幼い頃からの夢の対象であったこの島の存在も映画には大きい。そこで彼女の夢を実現しようと考えたローラン。いったんは彼と距離をとったものの、孤独感・空虚感からか舞い戻ってきたマヌー。しかし、要塞島の雰囲気が誘うかのように大金を付け狙う一味が再び。。。

ラスト。直前まで夢を語り合ったマヌーまでも銃撃で失い、頭を抱えるローラン。やがてその手をおろし、マヌーの傍らで呆然と立ち尽くす。映像はゆっくりと周りながら俯瞰撮影で遠ざかっていく。波の音と音楽。ローランの孤独感と絶望感を思うと胸が締め付けれれる、痛切・哀切のラストである。

今見れば、映像が古めかしかったり、多少展開が性急であったりするが、それが作品の小気味良いリズム感につながっていると思う。幸せな時間がもっと長く続いて欲しかったなあとの思いが強いが、フランソワ・ド・ルーベの音楽とあわせて、常に感じる不安感がこの作品をより一層印象的なものにしていた。

中学生のときも老眼鏡(?)をかけたローランの方が印象に残ったように記憶しているが、髭ぼうぼうのマヌー(アランドロン)も野性的でかっこよかったなあ。最後の2人の言葉には涙、涙。。。<o:p></o:p>また、元パイロット役のセルジュ・レジアニ。3人にとっては財宝のありかという幸運をもたらすと共に、取り返しのつかない不幸をも招いた人物であるが、彼の哀感や疎外感も実によく描けていた。彼が最後に示した友情(?)は・・・。

劇場で観たのは2回目、テレビ放映やビデオ・DVDで観たのは4~5回だと思う。鉄道員のときも書いたが、ストーリー良し、俳優良し、音楽良し、映像良し。まさに私にとっての不朽の名作である。そして、レティシアは永遠のヒロインとなった。

大感動作ほど、どのように書いて良いか分からず支離滅裂になってしまったが、この作品を観たことの喜びとその感動を覚えていることに誇りを持ちたいと思う。だが、これはいつまでたっても大人になりきれない人間なのかなあ。。。

P.S.
金曜日にBSでこの映画が放映されるようですよ。
劇場の大スクリーン&暗闇で観るのと差はあるかもしれませんが、
必見!


まちかどの近代建築写真展、閉幕 打ち上げ

2013-04-08 00:30:38 | 近代建築

天満屋ビル・ハaハaハaさんで開催させて頂いていた「まちかどの近代建築写真展」が6日に閉幕し、その撤収作業&打ち上げに行ってきました。

設営は約10名で2時間強かかったのですが、撤収はさすがに早く、6名作業×約45分で完了しました。会期中に何枚も落下した写真があり、その都度ハaハaハaさんの方で貼りなおして頂いたようで、お手数をおかけしました。

撤収作業後は小雨&強い風の中、近くの築港界隈のミニ散策に出かけました。

P1000287_r

P1000286_r_2

P1000284_r

P1000288_r

雨が強まってきたこともあり、早めにハaハaハaさんに戻って、18時頃から打ち上げへ。特別に作って頂いたお料理がずらりと並び、みんな「おおーっ!」と唸って記念の写真撮影です。

P1000298_r

P1000293_r

これまではよく特製ケーキを焼いて頂いたりしたのですが、今回はお料理が中心でよりゴージャスです。

P1000297_r

P1000291_r

P1000295_r


P1000301_r

打ち上げではブログ仲間のmayumamaさん、篠山で古民家ゲストハウス「やなぎ」をされている藤井さんのゲスト二方を交えて遅くまでワイワイガヤガヤと建築話で盛り上がりました。

そうそう、来年はきちんと出品しなくっちゃ!