ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

「読書の面白さ、大切さ」 中江有里さん

2012-02-29 22:10:49 | 本と雑誌

Photo_nakaeyuri 1月度に引き続いて、NHK文化センター梅田教室で開催されたスズケン市民講座「読書の面白さ、大切さ~年間300冊の読書術~」に参加しました。講師は女優・脚本家である中江有里さんです。

写真は日経ウーマンオンラインのブログ”本が教えてくれること”より。市民講座のリーフレットにもこの写真が使われていたようです。 

~案内のリーフレットより~

 読書は、すぐに出来る心の旅行です。日常を豊かにするヒントがつまった
 本の魅力について、NHKBS「週刊ブックレビュー」の司会者がお話します。

私も読書は大好きですが、年間に読むのは小説・ノンフィクション・新書を中心に70冊程度です。殆どが大阪(自宅)~京都(会社)間の通勤電車の中で読みます。通勤時間は片道1時間40分~50分ですが、電車を4本乗り継ぐので(地下鉄-地下鉄-京阪-近鉄)、なかなかまとまった時間を確保するのが困難です。唯一40分以上乗る京阪特急では睡魔に負けることが殆どですしね。中江さんの場合、ある程度はお仕事との関係もあるでしょうが、それでも年間300冊は凄いと思います。

今回はどんな話をされるのか興味津々に思っている中、いよいよ中江有里さんの登場です。あら~、想像していたよりもずっと小柄な方でちょっとビックリ!ホームページなどで身長154cmとなっていたのを後から知りました。あまり女優さん女優さんしておられず(? 失礼!)、第一印象は小柄で美しく可愛らしい女性といった感じの方でした。映画では昔、「ふたり」(石田ひかり、中嶋朋子ほか)などに出演されたのを観たことがあります。

女優になる前から何かを書きたいという思いがあったそうで、女優・脚本家・週刊ブックレビューの司会者にはなるべくしてなられたのかもしれません。常に複数の本を併読し、いずれも最後まで読まれるとのこと。併読のポイントはテイストの異なったものを読むことだそうです。

さて、講座は意外にも聴衆参加型でした。
最初にあった1ケ月に何冊くらい本を読むか手を上げたりはよくあると思いますが、講座の途中で、あらかじめ配られていた森鴎外の「牛鍋」という作品を聴衆が一人一文ずつ音読していくのにはビックリ。テキストの難しい漢字にはフリガナも符されていますが、自分に回ってきそうな部分が気になって、そこまでは文章の内容が頭に入りませんでした(汗)。

このテキストを題材に話されたポイント:

 ・複数で声に出して読む面白さ。
 ・文章で説明されていない内容が多く、読者は自ずと想像力が膨らむ
  /想像力を膨らませることになる。
   →多彩な読み方や解釈が可能。色んな疑問点が出てきたりも。
 ・読者がいて本が成り立つ。
 ・作者と読者がいて本が成り立つ。

自著「結婚写真」(良い本でした)を含めて何度か本の一節を読まれたのですが、さすがは女優さんです。声が良く、感情移入が見事。セリフとその他の部分の語り方の使い分けも絶妙でした。また、聴衆の音読もあったりしたせいか、美しい先生による(笑)国語の授業を聴いているような感覚もあり、これも面白かったです。

この日紹介された本の中では、荒川洋治「昭和の読書」やマーク・ボイル「僕はお金を使わずに生きることにした」を読んでみたいと思いました。

紹介された本の中の引用も含めて、この日、印象に残った言葉です。

 ・読書は種のようなもの。蒔かなければ花が咲いて実がつかない。
  しかし、どんな実がつくか分からないし、すぐに役立つかどうかも
  分からない。けれども、いずれ必ず役に立つ。
 ・著者が書く/描く海と読者が感じる海は違うはず。
  しかし、それで良いし、それが良いと思っている。
   →読書の深さ、広さ
 ・読書はコミュニケーションツール。また、タイムトンネル的でもある。
 ・他人や世界を俯瞰して見ることができる。

静かに、しかし力強く本や読書の面白さ、大切さ、素晴らしさを語られ、最後は「今は不安の多い時代ですが、不安はパワーに変わります。たくさん本を読んで、たくさんの人と語らってください」という言葉で締めくくられました。

先月の福岡伸一さん(この日、中江さんも「生物と無生物のあいだ」のことを話されました)、今月の中江有里さんとお二方の素晴らしい講演を聴いて、心が豊かになる気がしました。また、中江さんは美しく聡明な方で、読書が(それだけによるものでないにしても)人格や人柄をつくり上げているんだなあとも感じました。


「まちかどの近代建築写真展 IN 大阪Ⅶ」(第25回)

2012-02-27 21:35:45 | 近代建築

今年も「まちかどの近代建築写真展」を「ハaハaハa」さんで開催します。

 *以下は小道さんのブログから丸々コピーさせて頂きました。
   小道さん、今年もよろしくお願い致します。

「まちかどの近代建築写真展  IN  大阪Ⅶ」(第25回)

●今回のテーマは旅に出たくなる事間違えなし!全国の『駅舎』
会期:3月3日(土)午後から 4月7日(土)午前まで
会場:天満屋ビル2階「お茶と雑貨のハaハaハa」
          大阪市港区海岸通1-5-28 奥展示室
    企画:まちかどの近代建築写真展実行委員会
        協力:近代建築探訪メーリングリスト
        入場料:無料
        注)「ハaハaハa」さんは水曜日・日曜日が定休日ですのでお間違えなく。

近代建築座談会(近代建築探訪メーリングリストのメンバーと話そう)
*参加ご希望の方はできれば、ハaハaハaまで連絡をお願いします。
  (06-6576-0880)
◎3月3日(土)17時~19時(当日の通常営業は17時まで)
  『まちかどの近代建築の残り方、残し方』座談会 お茶とお菓子付 500円
◎4月7日(土)17時~19時(当日の通常営業は17時まで)
  『東日本の町と建物たち-地震前と後-』座談会 お茶とお菓子付 500円

プラス 『天満屋ビル展』(第2回)
竣工当時の立派なビルやなつかしい写真を紹介します。

詳細はこちら http://www.tapo.jp/blog/?p=1652

◎過去の写真展はこんな感じでした:
    2011年度 2010年度 2009年度 2008年度 2007年度
                              (予告のみ)


ホテルニューグランド-3

2012-02-25 23:48:05 | 近代建築

ホテルニューグランドの朝です。

前夜とはまた違う雰囲気で清々しさを感じます。
日射しはないのですが、朝の光で絨毯やタイルなどの本来の色も分かります。

P1070818_t P1070821_t P1070849_t P1070826_t

美しいです。

P1070895_t

梁下面の装飾と照明がやはり素晴らしいです。

P1070860_t

昨夜は暗くて細部が分からなかった家具も今朝はよく見えます。

P1070841_t P1070842_t  P1070837_t P1070839_t P1070830_t P1070834_t_2   P1070832_t P1070831_t P1070848_t P1070882_t

 


横浜・海岸通り、日本大通りの夜景

2012-02-21 23:25:59 | 近代建築

仕事(とあるセミナーに参加)を終えた後、ホテルに入ったのが18:30頃で、約1時間館内を見学した後、海岸通り~日本大通りの夜景を撮りに出かけました。もちろんお目当ては近代建築です。と言いながら、まず目指したのは山下公園の「氷川丸」です。時刻が遅いので離れた場所から外観を撮るのみでしたが、ここもインテリアが凄いようなので、いずれ内部を見学したいものです。

P1070666_t

以下、翌朝にも写真を撮った建物ばかりですので、ここでは基本的に名称のみを記します。この日は次第に寒さが厳しくなり、時おり小雨もパラついて探訪にはやや不向きでしたが、折角の機会ですので頑張って歩かねば!

「戸田平和記念館」
P1070672_t

「エキスプレスビル」
P1070677_t

ここのみ少し内部も拝見。床のタイルや階段手摺りが味わいあり。
P1070680_t

「横浜貿易協会ビル」
P1070686_t

「横浜海岸教会」
P1070690_t

「横浜開港資料館旧館」
P1070694_t

「横浜税関庁舎」(愛称:クイーン)
P1070696_t P1070699_t P1070704_t

「横浜市開港記念会館」(愛称:ジャック)
P1070708_t P1070712_t P1070723_t P1070728_t
やはりここが一番華やかで、赤煉瓦の美しさが印象的ですね。

「横浜情報文化センター」
P1070731_t P1070733_t

ここまでで歩き出して1時間ちょっとが経過。夕食を後回しにしていましたが、身体や手も冷えてきて21時頃からようやく遅い夕食を摂りました。そして、食後に店を出ると、何やら雪のようなものがちらついています。う~さぶ~。。。早くホテルに戻ろう。


ホテルニューグランド-2

2012-02-20 23:56:15 | 近代建築

ホテルニューグランド-2です。

中央階段まわりと東側(大谷石の柱を用いた洋風ベースのデザイン)です。色んなアングルの写真を再掲してみました。梁の漆喰装飾やタイルが凄いです。

P1070629_t P1070572_t P1070780_t P1070560_t P1070754_t P1070752_t P1070565_t P1070569_t P1070559_t

天井照明は和風のような中国風のような不思議なデザインです。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、最後の写真でガラス全体にも細かいデザインが施されているのです。これも凄いです。

P1070563_t P1070636_t

時おり宿泊客と思われる若い人が写真を撮っておられるくらいで、豊饒の空間がただただ静かに広がっていました。