ひろの東本西走!?

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17日間-234kmの練習量で篠山にトライ?

2011-02-28 00:13:27 | ランニング

3月6日(日)にエントリーしている篠山マラソン(フル)が1週間後に迫ってきました。

昨年11/23に走った福知山マラソンのタイムは4時間3分31秒と、目標としていた久々のサブ・フォー達成はなりませんでしたが、練習量対比でまずは納得のレースができました。それもあって、例年であれば福知山以降にかなり長い休養をとってしまうのですが(1ケ月完全にノーRUNのことも(汗))、今回は12月にも7日間で78km走るなど、私にしてはかなり頑張りました。

そして年が明けてからもなかなかいい感じで走っていたのですが・・・、1/中に小雨~みぞれ混じりの寒い中を(半)スピード走で飛ばしていたら左太もも裏にピシッと痛みがきて、アチャーの肉離れでダウン。後から考えると、ここで2週間くらい完全に休養したら良かったのですが、サポーターを購入して1週間後にこれを装着して走り、結果的にはかえって回復まで長引いてしまったようです。ピシッときてからまずまず走れるようになるまで1ケ月近くかかりましたね。今でも多少の違和感がありますし、スピードを上げるとやばそうですけれど。

昨日で篠山向けの練習をいったん終え、福知山以降の練習量をまとめてみると、

   12月:7日間で78km
    1月:4日間で65km
    2月:6日間で91km

と、約3ケ月で合計17日間、234kmとなりました。
昨年の篠山の前よりはトータルの練習日数・距離共に上回っているものの、ケガもあって最長ロング走が23km止まりというのがちと気がかりです。

フルのレース前には30~32km走を最低でも1回、通常2回は走るので、やはり42.195kmという距離に対する不安感が大です。建築探訪やまち歩きで長時間歩いてはいるのですが、歩くのと走るのではやはり全然違います。また、ロング走やスピード走で脚に大きな負荷をかけていないのも、後半失速?の不安材料ですね。

昨年のような悪天候であれば、脚の状態も考えてDNS(欠場)という選択肢もありますが、いまのところはまずまずの予報みたいですし、せっかくエントリーしているのでまあ何とか走ってみますか。

走るとすれば、完走したいので終始スローペースとせざるを得ず、目標タイムは4時間20分切り、できれば4時間15分前後で走りたいといったところでしょうか。昨年末の所属ランニングチームの忘年会で、”篠山で4時間を切れなければクラブに◎◎円を寄付します!”と宣言してしまったなあ。。。その時点でケガは想定していなかったので、寄付するとしてもちょっと割り引かせてもらおうかなあ。。。(汗)

追伸

  TV放映をずっと見ていた東京マラソン、市民派ランナー・川内選手の
  超激走にぶっ飛びましたが、タレントの猫ひろしさんがこれまた自己
  記録を大幅更新の2時間37分49秒という凄いタイムをマークされた
  のにもビックリ!
  まだ若いので(33歳)、いずれ2時間30分を切るでしょうね。
     いやはや、大したもんだ。

  


関西洋風建築めぐり講座:日本真珠会館-2

2011-02-22 23:47:43 | まち歩き

ちょっと間があいてしまいました。関西洋風建築めぐり講座で見学した「日本真珠会館」の内部&ディーテール編です(外観編はこちら)。

mayumamaさん yumeさんぷにょさん も記事をアップされ、当然のことながら内容がかなり重複していますが、まあ備忘メモの意味もあって私も記事に残しておきます。以下、順不同です。

この建物で使われたコンクリートは殆ど不純物を含まないもので、空気抜きのために綿実に叩いたこともあって、非常に硬く強靱な構造となっており、例えば空調関係で穴をあけようとしても硬くて大変だそうです。この建物自体が金庫的とも言えるそうな。話を聞かないと、とても分かりませんね。金庫つながりで(笑)、写真のような古い金庫が残っていました。 

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風除室は正面玄関からホールや階段、エレベータ方向に人の流れを誘導するように斜めにゆるやかなカーブを描いており、これがデザイン的にもなかなか優美です。建具の黒が柔らかなデザインの中で引き締まった感じを与えているのも興味深いです。

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入札が行われる4Fの広い部屋は自然採光重視ということで、大きな蛍光灯などは設置されていません。この部屋に使われているガラスは、世界で一番色がついていないというイギリス製の1枚80万円という高級品だそうです。汚れを拭くと晴れた日にはガラスがあることが分からないくらい無色透明だそうです。一度見てみたいものですね。

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ドアノブ(取っ手)も洗練さとレトロ感にあふれています。

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照明器具もシンプルですが、きちんとデザインされています。

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一般的に安全で、かつ昇降しやすい階段は下記のような寸法であると言われています。

   蹴上げ:R(mm)、踏み面:T(mm)
   2R+T=630、R+T=450

方程式を解くと、答えはR=180、T=270となりますが、必ずしもこの寸法ぴったりである必要はありません。私の勤務先でも階段設計時の参考式として掲げていますが、ここの階段も上記の式に近い寸法のようで、確かに緩やかな勾配ですし、昇降しやすそうでした。うーむ、久々に純建築的考察やな(笑)。

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階段は手すり部もシンプルながら軽やかなデザインです。木と鉄(鋼)の組み合わせ、色合いも素晴らしいですね。

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屋外の螺旋階段は元々は優美だったと思いますが、傷みの激しい現在では凄みも感じてしまいます。煙突もシンボリック。

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中庭に面したバルコニー部も傷みはありますが、風情あり。ここの眺めも実にいい感じです。

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館内に残されているテーブル・椅子の多くがオリジナル・デザインとのことです。

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エレベータの昇降表示はレトロ可愛い感じです。

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外からは窺い知ることができない中庭です。空中庭園的な趣もあります。
静かで密やかな佇まいが絶妙。

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説明をきちんと聞くことができなかったのですが、滑り出し窓部は中桟なしです。
へえーっ。

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この建物の中で光安義光氏のご子息が建築設計事務所を開いておられます。
ドアクローザーもレトロなタイプです。

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地下には石炭炊きボイラーがあったそうで、廊下にスチーム式暖房機が残っていました。内部はパイプとフィンだけのようです。

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古いタイプの分電盤(でしょうか)も今となっては貴重です。

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トイレの洗面器も丸っこくて可愛らしい感じです。真鍮製の蛇口も良し。

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トイレの磨りガラス(型板ガラス)も美しいです。

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喫茶まりも

2011-02-19 23:55:40 | まち歩き

天五中崎通り商店街にある「喫茶まりも」です。

中崎町を探訪した際、中崎町と天神橋筋五丁目を結ぶこの商店街をブラブラしていてふと目に止まったのがこちらのお店でした。外観はすっきりしていて、一見するとあまり目立たないのですが、カーテン越しに&ドア越しに見えた店内の様子がなかなか良さ気で、チェックマークをつけておいて後日再訪したものです。

◎洋風建築めぐり講座の仲間が、私も含めてほぼ同時期に喫茶店やお菓子屋
  さんの記事をアップしているのがとても面白いです(お店は異なります)。

    ぷにょさん
    yumeさん
    mayumamaさん

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この日は奥に8名くらいの団体さんがおられたので、私は入り口横の席に座りました。店内は明るく、波打つような天井と球形の照明、鹿の頭の置物(というのかな?)、壁面のニッチなどが印象的です。私は内部がほの暗いお店もこのような明るいお店も、それぞれ異なった味わいがあって共に好きですね。カウンター内の棚もきちんとデザインされています。

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お店の方に伺うと、この場所でお店を開かれて40数年だそうで(それ以前は他で開いておられた?)、天井などは全て建築家によるデザインだそうです。

椅子もシンプルながら、お店全体の雰囲気・色合いとマッチしています。トータルでデザイン&カラーコーディネートがなされていますね。

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コーヒーも美味しかったです。
そして、メニューのレタリング(飾り文字)が素晴らしいです。
”まりも”という文字で可読性を保ちながらもこのような可愛らしくユーモア感のあるデザインにするとは!お見事です。また、”MENU”の文字は縦横の比率に変化をつけただけなのですが、これもセンス抜群です。白と黒だけのシンプルな色使いと合わせて洗練されていますね。

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カウンター横の壁は半円形に切り欠かれており、外からは中を、中からは外を少しだけ見えるようにしている、そのバランスが絶妙です。本当は奥の方の席から入り口方向を見たかったのですが、それは次回のお楽しみにしたいと思います。

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私が選ぶ”歴史に残るこの10人”

2011-02-18 22:54:45 | アート・文化

昨日、「野茂英雄 日米の野球をどう変えたか」(ロバート・ホワイティング PHP新書)という素晴らしい本を読みました。本の感想はまた別途でアップしたいと思いますが、2000年の1月(何と今から11年前(!))に社報の特別企画を真似て、私が選ぶ”歴史に残るこの10人”というのを考えたことがあり、その中でスポーツ選手として野茂英雄を選んだことを思い出して、急きょアップしてみました。ただ、あまり”歴史に残る”は意識せず、自分が凄いと思うといった感じでしょうか。以下、基本的に当時の文章のままです(順不同)。

①ドヴォルザーク(作曲家)
  クラシック音楽の愛好家で、この人を一番に推すと恐らく異端視されます。
  しかし、交響曲第9番「新世界より」や第8番、「チェロ協奏曲」「スラブ
  舞曲」など、いずれもメロディが美しく傑作揃いです。

②ミケランジェロ(芸術家)
  フィレンツェのアカデミア美術館で見た「ダビデ像」の迫力・美しさ・精緻さ
  に圧倒されました。思わず息を飲むとは、まさにこのようなことでしょう。

③黒澤明(映画監督)
  日本映画のマイベスト20を選ぶとすると、黒澤作品が圧倒的に多く
  なります。「生きる」「七人の侍」「椿三十郎」「天国と地獄」など古い作品に
  傑作揃い。

④手塚治虫(漫画家)
  子供の頃、「鉄人28号」派と「鉄腕アトム」派に分かれていましたが、私は
  断然「アトム」派でした。「W(ワンダー)3」や大人向けでは、「アドルフに
  告ぐ」も素晴らしい作品です。

⑤ケストナー(作家:児童文学)
  小学生の頃に読んだ「飛ぶ教室」が今でも心に残っています。本好き
  (但し、読書感想文は嫌いでした)な少年になった理由の1つに、この
  本を読んだことがあげられます。

⑥井上靖(作家)
  「敦煌」「天平の甍」などの歴史ものが素晴らしい。ノーベル賞をとらせて
  あげたかったです。他に、「しろばんば」「北の海」などの自伝的小説も
  GOOD。

⑦黒柳徹子(俳優、エッセイスト 他)
  博学・勉強家であり、ユニセフ親善大使として世界中の子供達の救済に
  飛び回る行動派。「窓ぎわのトットちゃん」「トットちゃんとトットちゃんたち」
  等の著作にも感動しました。

⑧真田幸村(武将)
  大阪城冬の陣・夏の陣で彼に数十万の軍団を指揮させていたなら、
  天下は変わっていたはず。しかし、石高が低すぎた(故に、他の大名が
  従うはずもない)・・・無念。

⑨ヴォーリズ(建築家)
  日本で最も愛されている建築家の一人です(但し、元々建築が本職では
  ありません)。関西にも「大丸心斎橋店」「関西学院大学」「神戸女学院」
  「駒井家住宅」など素晴らしい建物が残っており、嬉しい限りです。

⑩野茂英雄(野球選手)
  真の大リーガーを目指して渡米した最初の選手と言えるでしょう。ノーヒット
  ノーランも素晴らしかったですが、彼なくしては長谷川・伊良部・吉井・
  佐々木の大リーグ入りもなかったのでは?と思います。トレード続きですが、
  頑張ってほしいです。

明日選べば、別の10人になるかもしれません。分野のバランスなども含めて、誰を選ぼうかと考えるのも楽しいものですよ。

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実は当時は⑨には辰野金吾を入れていたのですが、今回そのリストを見てヴォーリズに入れ替えました。まあ、何となくの気分です。


関西洋風建築めぐり講座:日本真珠会館-1

2011-02-13 23:55:18 | まち歩き

今年最初の「関西洋風建築めぐり講座」は神戸(三ノ宮)にある日本真珠会館でした。本日はまず、外観を中心に写真をアップします。

この建物は真珠関係の同業者組合のビルで、アコヤ真珠の輸出拠点として昭和27(1952)年に建てられました。鉄筋コンクリート造4階建てで、設計は光安義光を筆頭にした兵庫県営繕組織です。

※以下、説明は講師である川島智生先生の資料ほかを参考にしています。

モダニズム建築の範疇に入るこの建物のプランは、1階:事務所と神戸パールミュージアム、2・3階:真珠品質検定室・真珠交換室、4階:入札会場となっています。真珠は自然光が重要であるため、採光には特に工夫がなされているそうです。

なお、写真は今回撮ったものと以前に外観のみ撮影したときのものが混じっています。また、mayumamaさんが以前今回の2回、探訪記をアップされています。

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1階は黒御影石、2階以上は白とブルー・グレーのタイルが貼られ、現在でも入札会場として用いられる南面の4階は連窓となっています。

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やはり斜めのアングルから見た下のショットがベストでしょうか。
外観では強調された水平線が最大の特徴かと思いますが、各階を区切る縁取り的なラインが薄くて実に軽やかです。現代でも十分に通用するモダンで洗練されたデザインですね。

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写真では淡い光しか当たっていないのですが、白い庇と縁取り部分が作り出す陰影も味わいがあります。上に行くほど全体的にせり出しているものの、重々しさは感じられません。

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ベランダの手すりも水平線の強調に一役かっています。ちょっと傷みは激しいですが。

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アール・デコ調のロゴもいいですね。

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玄関部分は落ち着いた中にも華やかさを感じます。

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真鍮製のロゴは元々は金色に輝いていたそうです(時々磨かれているそうな)。4階の外壁面のロゴがゴシック体ベースとすると、こちらは明朝体がベースで、それを少し崩したデザインでしょうか。この取り付け方も手間がかかっています。

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玄関の敷石はゆるやかなカーブを描いています。
こういうところが実に細やかです。

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面格子は垂直面に対して僅かに内側に傾けて取り付けられています。この部分の説明は無念の聞き逃しでしたので、mayumamaさんのブログをお読みください(笑)。

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なお、川島先生の解説によると、この建物はイタリア・コモにある「カサ・デル・ファッショ」とよく似ているとのことでした。下の写真はネットで検索したものの1つで、こちらは建設:1932~1936年、設計:ジュゼッペ・テラーニだそうです。確かに全体的な印象は似ていますね。これまであまりモダニズム建築の良さがピンとこず、村野藤吾作品ですら良いなあと感じだしたのは割と最近なのですが、色々お話しを伺って細部について分かってくると、一見素っ気なさそうなモダニズム建築も実に味わいがありますね。

Photo